Nicotto Town



マーチャンの死に思う


親族の葬儀の手配が済み、忙中閑ありとなった9月27日の朝だったかな。
元ゴールデンカップスの加部正義氏の訃報が目に入りました。
享年七十一、お疲れ様でした。合掌。

ワタクシは「加部さん」と呼んでいた。オモシロイことに加部さん、
楽屋ではあまり話さないが、ステージで演奏中によく喋るのである。
ある意味「シャイ」なのかもしれないが、話しかけられたほうは反応に困る。

知人のベースが手伝ったセッションバンドでゲストに加部さんが出た。
二曲目くらいから、加部さんが演奏中に足元を指さし、しきりに何か言ってる。
知人が困ったように応対していたが、ついには笑い出していた。何だ何だ?

知人の使っていたフットエフェクターが、加部さんのやっていたバンド、
『ぞくぞくかぞく』のベーシスト、鈴木ミチアキ氏のものと同じだったため、
そのエフェクターの音色に関する話を延々と演奏中に話してたそうです。

加部さんは真のミュージシャンゆえに、どこか世間とズレてる感じがステキ。
不良でもなく斜に構えたわけでもなくスカしてるわけでもない。
ただ居るだけで、なにかヘン。これって『本物』の証拠じゃないかしら。

そうそう、加部さんはベーシストとして名をはせ、認知されてますが、
バンドマンの中ではギタリストとしての評価のほうが更に高いのです。
竹中チャー氏より加部さんのギターが好きというヤツは大勢いるのです。

カップスの暴力性ってのは加部さんがベースをギターの如く傍若無人に、
サイケデリックに弾く瞬間に立ち昇ってくる印象がありました。
そう、サイケデリックというのは加部さんを語るうえで外せないキーワードだ。

ワタクシのオススメは1994年に江戸屋レーベルから出したミニアルバム、
『eyeless sight』。ミチアキがベース、富岡グリコ氏がドラムです。
パワートリオによるインストのサイケデリック。隠れた名作ですよー。



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