疑似恋愛6
- カテゴリ:日記
- 2020/10/06 17:51:04
2日目
母親の意見を胸に止めて、2回目会った。
東京に来るのは初めてな彼に案内したのは、
公園と動物園が繋がっている自然豊かな所だった。
よく学生の頃、散歩していたところで、私が好きな所だったからだ。
今日の予定を前日から知っていた母親が、彼の分のも含めてお弁当を作ってくれていた。
会ってすぐ、動物園に入り、色々な動物をみて楽しんだ。
だが、彼はなにかずっと暗い表情で考え込んでいるような雰囲気だった。
最初は言わなかったもののそんな彼といても私は楽しむことが出来なかった。
お昼になり、母親が作ってくれたお弁当で気分を上げようとした。
だが、彼はどこか遠くの方を見つめて相槌も曖昧だった。
私は、思い切って彼に聞いた。
「ねぇ、楽しくない?動物園嫌だった?」
すると
「いや、違うんだ。俺が勝手に考えていて。」
とゆっくり彼の気持ちを話してくれた。
「俺、りさと会うのすごく楽しみだったんだ。好きな子に会えるし、遠くても会えることに嬉しくてさ。でも、実際りさに会ったら、りさは俺と同じ気持ちじゃない気がして。」
と言われた。
確かに何も言い返せなかった。
電話をしてたり、LINEをしていた時の方が恋愛モードで、好きの気持ちが強かったからだ。
私はすごく酷いことを思っていると自分でも感じながら、彼の気持ちに応えないとと思った。
彼も正直な気持ちを伝えてくれたのだから、私も気持ちを話そう。
「ごめん、そう感じさせちゃって。でも違うとも言えない。会ってすぐにはやっぱり彼氏にはできそうにない・・。○○は私のこと好きでいてくれたけど、今は私はあなたに応えられない。」
そう話した。
彼は、「そうだよな、でも俺は変わらずりさを好きだよ。今日だけでもいいから手はつながせて?明日は、友だちに戻るから。俺にチャンスくれないかな?」
と言われ、胸が締め付けられた。
私から来させたくせに、彼を好きになれなかっただなんて。
そんな身勝手なことをしているのに、まだ彼はあきらめないと。
苦しかった。
いや、私は苦しむ価値もないのかもしれない。
彼の方がよっぽど苦しくてつらいはず。そう思った。
帰るまで、彼と手を繋ぎながら帰った。
私はこの時、逃げ出したかった。
彼と一緒にいると辛いから。
3日目の最終日会うはずだった約束は、私は今の彼と会う勇気がなくて、
断ってしまった。
<<つづく>>
このシリーズを書くのを忘れていました(笑)
今更ですが。。
忘れないうちに、もう一話更新しておきます~
コメントお待ちしております!
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