釣師ジュンチャンと世界を巡る 第18回サウジ
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2020/09/25 06:21:47
アラビア半島の80%の面積を占めているサウジアラビアには、イスラム教の開祖であるムハンマド(マホメット)が生まれたメッカがあり、ここはメジナとともに2大イスラム教の聖地となっています。
サウジアラビアとはサウド家のアラビアという意味で、国民国家ではなく部族間闘争の結果、サウド家が戦いに勝利し、他の部族を従えて作った国家ということになります。
すなわち、初代国王アブドラアジズ・イブン・サウドが武力でアラビア半島の中央部を平らげて、その間、征服した数々の部族の姫との間に子を作り、現在まで初代国王の実子だけで王冠を回している国です。
イスラム教が国教で、国民が他の宗教を信仰することは禁じられており、サウジアラビア国籍の取得の際にもイスラム教への改宗が義務づけられています。
建国まもなくの1938年3月3日に王国領内に油田が発見され、産出される石油を輸出し外貨を得ることでサウジアラビアは極端に富裕な国になりました。
また親米国でもあり、イスラエルを支持するアメリカと事実上の同盟関係にあることは、他のイスラム勢力の批判にさらされるところとなっています。
我々日本人の常識は、この国ではまったく通用しません。
原油の埋蔵量・輸出量が世界第一位の石油大国で、石油は国有財産となっていて、国家収入の約85%が石油からの収入で占められています。
国民には税金がなく、大学までの教育費は無料で医療費も無料、住宅の無料提供や住宅資金の提供があります。
サウジアラビアの普通の人たちは広い家に住んでいます。
水回りを豪華にする(水がふんだんに使える)ことがこの砂漠の国のステイタスで、家庭用プールまである家が多く、中流家庭の95%はメイドを住み込みで雇っています。
すっかり文明生活に浸っているよう にみえるサウジアラビアですが、親の世代まで遊牧民だったという人がかなり多いです。
石油が戦略商品となって100年足らず、可採埋蔵量は毎年伸びているが有限であることは否定できません。
サウジアラビアでよく聞く小話は、「親父はラクダに乗っていたが俺はメルセデスだ。たぶん子供たちもメルセデスだろう。孫の時代はまたラクダに乗っているかもしれない」!(^^)!
2019年9月から観光ビザの発給がスタートし、閉ざされていた王国サウジアラビアへ誰もがいけることになりました。
王家の故郷の世界遺産「ディライーヤ遺跡」、イスラム教の聖地メッカとメディナ、「ジェッダ歴史地区」はぜひ行ってみたい場所です。
皆さんはサウジアラビアと聞いて、何を思い、何処を旅してみたいですか。
夏は地獄の旅行となりますが、冬場はなんとか旅行できそうです。
「月の砂漠をはるばると・・・・」こんな歌を歌いながら
駱駝に乗っての旅も楽しそうですよ( ^)o(^ )