Nicotto Town


!(๑❛ᴗ❛๑)(;´・ω・)


40℃超えの日本列島でヒトは生きていけるのか



体温の科学から学ぶ猛暑のサバイバル術
永島 計 著

体温が34℃以下になると低体温症、ときに冬山登山や
海難事故で20℃程度の低体温になっても、低体温になるまでの経過、
その後の復温処理でその後障害もなく生存した例があるが、
反対に43℃を超えて長く体が耐えられる能力を持つ人はまずいない
50℃に上がってしまえば、一つの偶然もあり得ない
温めて白く固まった卵の白身が温度を下げたところでドロッとした
白身には戻らないのと同じで、復温しても元に戻ることはない

人間にとって重要な温度とは、脳や心臓、肝臓や腎臓の存在する
中心の温度である 生命活動の維持のために管理されるべき温度は、
ローストビーフ同様 この中心の温度=コア温(37℃前後)
 対する体表近くの温度をシェル温(30~35℃程度)と呼ぶ
マグロの中落ち(コア温)は31℃ シェル温は21℃

体温調節専門の器官はなく、体の多くのパーツが関わっている
皮膚血管はコアからシェルに熱をバイパスする重要な組織である
汗腺は体のクーラーで人にはエクリン腺とアポクリン腺がある
アポクリン腺は腋や外陰部に多く臭いを分泌 乳輪にも発達していて
乳腺はアポクリン腺の変化したもの

全身に筋肉痛に効果があるスプレーを吹きかけるとサウナで
暑くならないという被験者となったお笑い芸人は、サウナで
寒い寒いと言っていたが、メントールで冷たさに反応する
温度受容チャネルであるTRPM8が刺激され、寒いという感覚が
脳で形成され、しかしスプレーには実際に冷却する効果はないので
サウナではいつも通り体温が上がり続けているわけで実に危険な
番組企画だった

呼吸数を増やして気化を促すパンティングも熱放散のしくみである
運動の継続には筋肉への血流の維持と、なにより脳への血流維持が
優先される 運動中の体温調節には適切な皮膚血流と発汗が必要だが
強い運動強度や暑熱下での運動の際には体温調節が犠牲にされてしまう
ことがある

自律性体温調節は20歳少し前まで発達が続く自律神経でコントロール
される 心拍1拍ごとの感覚(R-R間隔)を5分間採取した平均値が
meanNNという数値である これも20歳手前まで右上がりに増える

熱ショックタンパクHSP=熱ストレスからタンパクを守る物質
HSF-1 が暑熱負荷に反応してHSPの産生をコントロールする
この分子レベルの研究によって高温に耐えるしくみが発見されつつある
しかし、暑さへの耐性は、高体温にならないことである

悪性高熱症は、手術の際に用いられる麻酔薬が誘因となるが、
動物では暑熱や運動でも誘発されるといわれている 筋肉の
筋小胞体からの過剰なCa2+の放出が原因であると言われる

最近の10秒程度で測れるデジタル体温計はどうしても誤差が生じる
腋にはさんでからの温度上昇から平衡温度を推定するアルゴリズム
により算出している コア温は正常にも関わらず自称低体温症の人が
いる 昔ながらの10分法で測定することを勧める

人の男性だと体重は60~70kg程度が平均だろうが、マウスは
20~40g程度の体重しかないので、人の1500~3500分の1
程度の大きさしかない しかしマウスは1日に4~8kmぐらい
走っている ところが飼育温度を5℃揚げると彼らはほとんど
動かない 体温は上がったりはしていないのに、大好きな回転ホイール
ランニングをやめてしまう そうして暑さから身を守っている
マウスを見習わないといけない

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2020/08/20 07:08
うん、危険です!
発汗で熱の放散が必要なのに、湿度の問題が発生
汗はかけばいいのでなくて、蒸発させてはじめて熱を逃がすことができるから
それに急速に多量に吹き出る玉のような汗、流れる汗は、無効発汗と言って
熱放散に役立っていない汗なんです だから気密性の高い服装や防具をつける
アメリカンフットボールのようなスポーツではこの無効発汗が増えます
比叡山延暦寺の修行のお堂入りは9日間断水で必ず脱水症になっていて
寒いのか暑いのかもわからなくなっていて、麻痺していることで励めるという
なにが大事なんだかわからない修行です
アバター
2020/08/19 23:34
ウィンドブレーカーを着て走っていたら、ダメなんだ。汗をかいて高温に強い身体にしようと思っていたけど、逆効果なのだろうか。でも、随分と暑さに強くなったと思う。デスバレーで50度越えを体験したいなと思っている。まずは、熊谷か館林に行ってみる。




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