髪上げ
- カテゴリ:日記
- 2020/08/15 19:21:38
は女性の成人儀式でした
結婚を前提に行われることも多く、平安時代には
一般に近親者に頼んで、親の代わりに髪を上げてもらいましたが、
古くは結婚相手の手で行われた場合もあったようです
あなたに髪を上げてほしいという歌
伊勢物語の中でお気に入りは
第23段 筒井筒 です
筒井つの井筒にかけしまろが丈すぎにけらしな妹見ざるまに
井筒とくらべて高さを測っていた私の背丈も、井筒を超えるほど
高くなり、私も大人になったようです、しばらくあなたと
会わずにいたあいだに… あなたと夫婦になりたいと思います
返歌
くらべこしふりわけ髪も肩すぎぬ君ならずしてたれかあぐべき
あなたと長さをくらべあってきた私の振り分け髪も、肩を過ぎるほど
伸びてきました あなた以外の誰が、この髪を結い上げることが
できるでしょうか あなたの妻になりたいと思います
当時、男性からの求愛の歌を贈られた女性は、本心がどうであれ、
いったんは冷たく拒絶するのが決まりでした ところがこの段の
女性は、求愛を積極的に受け入れています
嫌な顔しないで送り出す妻は夜道の安全を祈願するくらい夫のことを大事に思っていて
それをみた夫はもうしゃもじおばさんの方へは行かなくなりますよね
別の女のところへ行くのがわかっているのに、着物に香を焚いて送り出したり
伊勢物語が源氏物語のもとになっているのがわかりました
なんというダメ男と出来た女性の話なのでしょう。しかも、しゃもじでご飯をよそっているところを見て、所帯じみた女性のように感じて、興味を失ってしまうところはいけません。華やか姿にも、家庭的な姿にも、心をときめかさないといけない。
雑事に携わらない貴族の考え方は、道路に落ちているゴミを拾うのは、ゴミを拾う人の仕事を奪うことになると、ゴミが目に入らないヨーロッパの人に通じるところがある。