日本百名山 ~BSプレミアム~ ②
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2020/08/08 00:44:48
こんばんは!8日(土)は東北と北陸で大雨となる所がある見込みです。
土砂災害や河川の増水に警戒してください。北海道、北陸から九州北部は
雲が多く、雨の降る所が多いあるでしょう。その他の地域は概ね晴れますが、
にわか雨の所がありそうです。
日光白根山
〇ガイド 山の編集長 萩原浩司さん
山の本や雑誌を扱う出版社にお勤めです。
昨日は戦場ヶ原、湯滝、湯ノ湖と進み、奥日光の名湯である湯元温泉に1泊でした。
今回はこの湯元温泉から日光白根山を目指して進みます。
どうぞよろしくお願いします。
<山旅スケッチ>
中禅寺湖から北へ12km。湯ノ湖のそばに広がる湯元温泉。
日光白根山の登山口でもあり、この時期多くの人で賑わいます。
*この番組は2019年8月5日に放送したものです
温泉の歴史は古く、奈良時代に開かれ、以来1200年以上を湯治場として
親しまれてきました。
地元のガイドに温泉を案内してもらいました。
〇奥日光ネイチャーガイド 安倍輝行さん
「この辺り一帯が湯元の源泉ですね。温泉の湧いている所です。
硫黄の匂いが凄いですね。あちこちに湯小屋という小屋がかけて
ありますね。源泉小屋とも言います。その中なんかを覗いてみるとね、
あちこちにお湯が沸いているのが分かります」
源泉は20カ所あり、そのお湯は中禅寺湖にある中禅寺温泉まで
引かれています。
「プクプクとあぶくが上がっています。これ温泉ですね。熱いんです。
たぶんこれ50度ちょっと超えるぐらいじゃないんですかね。
温泉そのものは70度、75度程の温泉です」
@日光山温泉寺
さらにここには温泉に入ることの出来るお寺があるんです。その名も温泉寺。
病いから救ってくれる薬師如来を祀ったことがその始まりとされています。
源泉掛け流しでお湯の色は乳白色。
お客様 A「いやぁ~いいですよ。最高です」
お客様 B「ちょっち熱いんですよ。沁みる感じですが、
非常に気持ちよくていいと思います。はい」
登山で疲れた体を癒してくれる山のいで湯です。
2日目 5:30 a.m
*登山の前に火山情報を確認しましょう
いよいよ今日は日光白根山が。
スキー場のゲレンデを歩き登山口へと向かいます。
ん?どうしました?
「はい、正面に小さく見えますが鹿ですね。
恐らくあの大きさですと小鹿だと思います。早朝なのでまぁ安心して
餌をついばみにやって来たんだと思います」
何頭もいる。親子かなぁ。あ~猿もいた。
背中に乗ってるのは赤ちゃんだ。
歩くこと40分。いよいよ本格的な登山道が始まります。
この湯元からの登山道は健脚者向き。木の根だけでなく、倒木もあるなぁ。
一歩一歩慎重に。
「はい、上る登山道が真っすぐ見えています。え~標識がいくつかありますね。
え~、この斜面ひたすらに上へ上へと特に大きなジグザグがある訳でも
無く、この急斜面がずっと続きます。足場に気を付けて登って行きます」
これはもう山登りっていうより根っこ登り。
「斜めに張り出した木の根に置かないように気を付けて
登って行きたいと思います。とても滑りやすいです」
はい、気を付けます。
<山旅スタイル>
編集長、急登を登るコツってありますか?
@急登でのストック使用法
「ポイントはストックです。ストックの使い方は基本的に肘が90度に
なる角度。この長さが一番力が入りやすいという事は、という事は、
基本的なことだとは分かると思いますが、例えばこれだけの
長さがあると、ストックをこのままついてしまいますと、
肘が伸びてしまい、脇が開いてしまいます」
△腕が上がり過ぎると地面に力が伝わらない
この状態だと腕が上がり過ぎて地面に力を伝えずらくなってしまうんだそう。
「その時には必ずしもこのグリップを握るのではなく、下を握るという方法を
この急な登りの時は有効です」
△下を持つと肘が90度になり地面に力が伝わりやすくなる
グリップの下を持つことで肘が90度になり脇を閉めることが出来、
地面に力を伝えやすくなる。さらにグリップのヘッド部分を上から握って。
「このストックの長さのまま、今度は下に押し出す。
押し付けるような形で体を止めています。上から下に押し出す形。
こういう押し出し形をもって体を引き上げます。そうすることによって
推進力がしっかりと前に伝わるんですね」
△上から押し出すことで脚への負担が軽くなる
ストックを上から下に押し出すことで脚にかかる負担を軽くすることが
出来るんだそうです。
「出来るだけ太ももに負担のかからないような使い方を行いたいなと
思います。さぁ、登りましょう」
ストックの使い方一つでこの急登も楽に登れる。覚えておこ。
編集長、上の方を観てる。何かあるんですか?
「はい、丁度頭の上に咲いている花。え~、これ、こちら
ベニサラサドウダンっていいますね」
@ベニサラサドウダン
「ドウランツツジの仲間でこの赤い釣り鐘型の花が特徴的です」
濃い赤が綺麗だなぁ。
@イワカガミ
こちらはイワカガミ。淡い紫の花の下には雨に濡れた葉が鏡のように光ってる。
急登を歩くこと1時間半
「はい、稜線に着きました。え~、ここで最初の急登が終わることになります。
お疲れ様でした」
お疲れ様です。かなり急でしたね。
「結構急でしたよね?はい。でも頑張りました。ここからは前白根山に
向かっての稜線歩きになります。え~、先程の急登はここからは
ありませんので尾根歩きを楽しみたいと思います。では、行きましょう」
稜線歩き、どんな景色なんだろ?
「石楠花が所々咲いてるといいんですけどね、楽しみに歩きたいと思います」
は~い。
「お、石楠花が咲いてます。満開ですねぇ、ハクサンシャクナゲの群落」
@ハクサンシャクナゲ
本当、沢山咲いてる。淡い白色の花びらにピンクのライン。
虫も集まって来てる。
前白根山へ続く尾根を歩いているとようやく空が開けてきました。
「さぁ奥白根が段々と姿を現してきました。まもなく前白根の頂上です。
奥白根、大きいです。あれが今回の目標、奥白根さん(日光白根山)」
@手前に前白根山、奥に日光白根山(奥白根さん)が見えます
「今、私たちが頂上に立つのはその手前にある前白根になります」
日光白根山、やっと姿を見ることが出来た。
登山口から登ること2時間半
「さぁ、ここが前白根山の山頂になります。標高2373m。
え~、ここから見るとすぐそこに奥白根が控えています」
@前白根山(2373m)
「奥白根に対してこちらが手前の白根山ということで前白根。
え~、ここから一度下って、あの奥白根を目指す訳なんですが、
え~、大変立派な山ですね」
@日光白根山(奥白根山)
関東最高峰の日光白根山。火山らしいどっしりとした姿。迫力あるなぁ。
前白根山の山頂からは、日光を代表する山、男体山を見ることが出来ます。
「今回、この前白根を越えて奥白根を目指すその理由の一つはこの北にある
五色沼にあります。え~、この先五色沼を見下ろせる場所があるので
そこまで歩いてみましょう」
誠に勝手ながらでありますが、この辺りで今回はということに致します。
次回は五色沼から始めたいと考えております。
青い神秘的な沼、五色沼。陽の当たる角度によって見方によって変化を
味わうことが出来るようです。どうぞ次回もよろしくお願い致します。
そうですね、使い方があるようです。はい、秘湯には行ってみたいですね。
そうですね、確かに危ないところもありますね。
はい、ありがとうございます。気を付けますね。ご心配をありがとうございます。
秘湯は興味があるけど一人で行ったら危ないようですよw
げんさんも気を付けて!