釣師ジュンチャンと世界を巡る 第11回カンボジア
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2020/08/07 07:20:23
カンボジアと言えば、国を二つにして流れるメコン川、そして国の中央に位置するトンレサップ湖、クメール帝国の遺産であるアンコールワット、アンコールトムなどが頭に浮かびます。
9世紀から13世紀に栄えたクメール帝国は、アンコールにあるアンコールワット(寺の都の意味)とアンコールトム(大きい都の意味)という人類の偉大な遺産を残しました。
このアンコールワットは、1861年にフランスのアンリ・ムーオが探検旅行中に発見するまで4~500年もの間、ジャングルの奥深くに眠っていたのです。
カンボジアはこのクメール帝国時代、ビルマ、タイ、ラオス、ベトナム等にまたがる大帝国を築き、全盛を誇りました。
カンボジア人のほとんどは帝国の末裔クメール族、インカ帝国を築いたペルーのような国で、そういえば同じアジアの国モンゴルも、モンゴル帝国の末裔の国ですね。
皆さんはカンボジアと聞いて、何を思い、何処を旅してみたいですか。
ポル・ポト政権が自国民であるカンボジア人に対して犯した大変な罪の数々は、ナチスドイツのユダヤ人虐殺、オスマン帝国のアルメニア人虐殺、ルワンダのフツ族のツチ族に対する虐殺などに匹敵します。
カンボジアの山岳先住民族を範とする極端な重農主義・農本主義を強行したポル・ポトは、現代のISの指導者のように見えます。
この国は今から40年程前に、ISのような政治体制に支配された悪夢の歴史を持った国ですが、このようなことは油断していれば現代社会でも十分起こりうることです。
カンボジアを旅しつつ、つい深刻になってしまいました。
実は釣り師は少年の頃にソ連(当時はソ連!(^^)!)に2週間ほどツアー旅行したことがありまして、気楽な日本人旅行者の一人として「アルメニア人虐殺博物館」を何の感慨もなく見学したことがあります。
現実のアルメニアの歴史は大国の間の小国という存在がいかに危うくもろいかという歴史実験のようなもので、その2000年の歴史実験の結果として、アルメニア人は虐殺博物館を造らざるを得なかったのです。
カンボジアにも「キリング・フィールド」を歴史の証言として残して観光客に見せているようですが、歴史は時として残酷で、見たくないものまで見せてくれます。
遠い国という感じで、本当は素通りしたかったのですが・・・・
そして、かなり昔見たにもかかわらず、
キリング・フィールドという映画が思い出されます。
遠い国という感じです。