4~王女登場~
- カテゴリ:日記
- 2020/08/02 17:22:27
「ええええーーーーー!!」
大きな声が響きました。
物陰に隠れていた、王女の上げた声でした。
「お兄様、蛙になっちゃったの?!どうして??」
王様は盗み聞きを窘めようか逡巡して、諦め、王妃の答えを待ちました。
「すべては私が悪いの。私の卑しい心がそうさせたのよ」
王妃は王を見つめ、涙を流して言いました。
「私は、貴方に愛されている自信がなかったの。前の奥さんのことをあなたが深く愛してたことは聞いてたし、実際あの人は優しくて賢い、素敵な女性だったわ。それを認めるのは今まで怖くてできなかったの。彼女と較べて、自分が愛されないのが当たり前だと思えてしまうから…。それで、彼女のように聡明な王子のことも嫌ったのよ。いえ、あの子が嫌いというより、あの子に近づいて、あの子を好きになるのを恐れたの。あの子の中には彼女がいて、貴方はそれを深く愛していると思い知らされるから…。」
王女は目を丸くして言いました。
「でもお父様はお母様が好きよ、そうでしょう?」
「その通りだよ。でもうまく伝わっていなかったようだね。どうしたらわかってもらえるんだろう…?」
王様が言いました。
王妃様は驚いた顔で、夫と娘を見ました。
「でもあなたは私のことを名前で呼ばないわ。王妃としか呼んでくれないじゃない」
「名前で呼んで欲しいと思っているとは知らなかったんだ」
「お母様、そう言えばよかったのに。言葉にして言わなきゃわからないこともあるって、いつも言っているくせに」
夫と娘の言葉に、王妃は目が覚めたような顔をしました。
「私のことが嫌いだから、よそよそしく敬語を使うのではなかったの?」
「君は昔から、敬語を使い、自分の名前は様付けで呼べと、遊び仲間に言っていたじゃないか。でもさすがに自分の妃のことを、名前に様付けでは呼べないだろう?だから王妃と呼んだんだよ」
「そういえば…そんなことも…あったかも…」
王妃は顔を真っ赤にして言いました。
「これからは名前で呼ぶよ。様は付けなくてもいいのならね?」
王様が言うと、王妃は照れたような怒ったような嬉しいような顔で頷きました。
王女はあきれて目をぐるぐるさせています。
「それで、10何年越しかの誤解は解けたのね?結構。次は蛙問題よ」
王女の声に、はっとなった王と王妃でした。
ってこの章では蛙がどうなったかは分からなかった
次も読まねばw
でも大丈夫!文章を書いている人は蛙が大好きよ!
きっと大変なことにはなってないわ~~~!!ドキドキ
そうだ、問題は蛙でした。どうなるのかなあ??
頼もしいな〜ワクワクだ(((o(*゚▽゚*)o)))