私が出会った最低男⑨-3
- カテゴリ：日記
- 2020/07/22 14:11:08
かなりの距離を歩き、ようやく先輩が言っていた場所に着いた。
もうそのころには夕ご飯には良い時間になっていた。
そこは私が思っていたよりはるかに素敵な所で、
わぁ、さすがだよなと感心していた。
言葉で説明するのは難しいが、
お店の中は、高い天井に、レトロな感じの家具や小物があるアンティーク調の？お店だった。
先輩が予約してくれた席は窓際で、より一層素敵空間だった。
なにを頼もうかと話していると、
「りさの好きなジュノベーゼあるよ」
と言ってきた。
私好きなんて話したっけ・・と思ったが、だいぶ前に話した記憶があった。
そんなことまで覚えててくれてるんだと嬉しく感じた。
私は先輩に聞きたいことを聞いた。
LINEについてだ。聞こうか悩んだが、聞くことにした。
「先輩はLINE苦手って言ってますけど、返ってこないと不安なんですけど」
そういうと
「そうなんだよね、苦手なんだよね、というかLINEが好きじゃないんだよね。
でも、返してなかったら、逆になんで返信してくれないの！とか言ってくれた方が、はいはい！返します！ってなるよ」
そういわれたので、私はそれでいいんかい！と思ったがツッコミは控えた。
なんの話の流れか「りさはホスト行くの？」と聞かれ、
「まぁ、人生で一度くらいは行ってみたいですよね・・」
そういうと
「え～、何か嫌だな。だってりさはすぐ騙されそうだし！」
（もうある意味あなたに騙されてますよ←）
「たぶん機会ないと行きませんよ（笑）」
「ん～。。行かないで」
（またそうやって。。）
そして家に行くことを断ったことに関しても触れてきた。
「ねぇ、そういえばさ、僕の家に来るの嫌だった？」
と聞かれたので、
「まぁ、そりゃ先輩も一人の男性ですから、さすがに私一人で行くのはと考えちゃって」
「え～、来ればよかったのに・・」
「機会があれば！行きますね！」
「来たときは、りさの好きなパスタ作るね！」
あぁ～、本当にこの先輩は。。私の扱い方？知ってるのか？というくらいに
私が（女の子も）喜ぶことを言ってくれる。
・・・
ひとしきり喋り終わると、急に
「りさ、また会えるよね？りさは会いたい？」
と唐突に言われた。なので
「はい、会いたいです」
と素直に言った。
すると
「なにそれ、ちょっとドキッとしたじゃん」
そういわれた。
いや言わせたのは先輩だろう。
こんな他愛もない話をし時間があっという間に経ち、帰る時間になった。
帰り道、駅まで遠いからと言いタクシーで駅まで向かった。
タクシーの中では、
先輩が
「帰りたくないね、バイバイするのさみしい」
と言ってきた。
「私も寂しいですよ。でもまた会えますって！ね？」
と言った。
言い終わった瞬間に、
先輩が私の手を握ってきた。
「やだなぁ、駅に着いちゃうなぁ」なんてつぶやきながら。
この会話だけ聞いたらただのカップルじゃないか。
そう、そう見えるでしょ？
でも付き合ってない。し好きともいわれない。
この瞬間、この1日はすごく嬉しい、楽しい、好き・・が増した日となった。
子の気持ちとは裏腹に、複雑な思いと、不安も大きくなったのだった。
私の前でしか甘えない先輩。仕事の時や友だちと見せる顔はかっこいい仕事のできる先輩で全く違う。
そりゃ、勘違いするのも仕方ないよね・・
そう思った。
＜＜つづく＞＞
ようやく！全部デート編かけた！
最後だけ長いかもしれませんけど、すみません。詰め込みました。
この時、すごいいい感じで付き合う前のカップルって感じですごく楽しかったんですよね。
どっちかが一歩を踏み出せば付き合えそうな。そんな雰囲気でした。
まぁ、そうそう上手くいかないからタイトルに最低男と書いているのですが（笑）
本当に純粋に、臆病で自分の気持ちを言えない人で、私に好意を向けてくれる人だったらどんなに良かったか・・
( ´ー｀)ﾌｩｰ．．．
恋にはいろんな形がありますが、複雑な恋は嫌ですね！
真直ぐ、直球がわかりやすくて良きですね！
では、次はたぶんまた悶々するような内容になるかとは思いますが、
おたのしみに～
デート編面白かったですｗ
ほんとここだけ読んだら付き合う直前のカップルみたいですねｗ
でも最低な男とあるので大ドンデン返しが待ってるのでしょうねｗ
続き楽しみにしています！