アカトンボとショウジョウトンボ
- カテゴリ:日記
- 2020/06/10 03:14:24
【当頁は、近日中に書かれるであろう日記の伏線、
もしくは脚注、もしくはムニャムニャ】
ナツアカネとかアキアカネとか、要するに赤トンボ
普通のトンボと比べてとにかく赤い
尾っぽも複眼も真っ赤っか
それではショウジョウトンボを御存じだろうか
こちらの赤さは上記を遥に超えるヤバサなのだ
イケナイルージュマジックなのだ
ショウジョウを漢字にすると猩々とか狒々になる
ヒヒとかオランウータンとかマンドリルとか
あの鼻筋に赤い印象がある類人猿の名を冠す蜻蛉
尾っぽは腹まで真っ赤
複眼どころか顔面はもう全て真っ赤
もちろん胸も真っ赤
昆虫の(羽以外の)主幹を為す3体節
頭部、胸部、腹部がすべて真っ赤っか
だから
赤トンボがフォークソングなら
ショウジョウトンボはロックだ (?)
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当時はまだ無名だった夕張メロンの畑が並ぶ道道なんとか線
数年後には廃屋となる運命を孕みながらも建設されたドライブイン
池沼には恵まれた石狩平野の東端には
そんなショウジョウトンボやシオカラトンボや
ギンヤンマやオニヤンマや(冬にはカミサマトンボ)や
ガマの穂が普通に暮らしていましたとさ
中二の頃飛び回り
そうやってトンボを狩猟し尽くし
あまつさえガマの穂を数本持ち帰り
夏休み中の無人の教室に飾り置き
休暇を終えて初登校した日の
朝の阿鼻叫喚ぶりは素敵でした
あの頃の少年は皆アンリ・ファーブルだったよ
そして精神的にはとても幼かったので
あの頃の少女には僕も誰も追い付けなかった
ガマの穂が夏季の温度と湿度を得て弾けて
飛ばした綿毛や種は次第に教室中に充満していく
床を覆いつくした後には壁を登り窓に張り付き
黒板を隠し机や椅子を侵食し
やがては空間を貪りめぐった
知らぬ顔して狂騒に乗り遅れ参加した僕
(やっちまった)と思いながらも
悟られないように知らんふり
「一体何が起きたんだ!」
委員長として言うべきことは言わないとね
なんか青春