【アナカン】 お題:パリでデート
- カテゴリ:自作小説
- 2020/05/31 18:23:34
アベニューの一角で、立ち話をしているモーヴを見つけた。
遠目でも、心からの笑顔を振舞っているのが解る。
こちらに背を向けて立つ男は、よほどモーヴと親しいのだろう、と思えた。
やがて片手を上げて別れを告げただろう男が振り向いた時。
レドの耳もとで、パブリックスクール時代のモーヴの声が聞こえた気がして、男を目で追う。
記憶にあるよりも大人びていたが、男は間違いなく……。
カーマイン、だった。
『本当に! 天使なんだよ、彼は』
今よりもずっと幼い声のモーヴが、カーマインを讃えるのをレドはずっと聞いていた。
『怒った顔も、苦痛にゆがむ顔さえ美しいんだ。彼の姿こそ最高の芸術だよ』
そう言いながら破顔するモーヴの表情も、しぐさも、ペンを走らせ素描する手も、
そして彼を思って泣く顔も、レドは何度も見てきた。
だが、本人を前にこれほど晴れやかに笑うモーヴを見たのは、レドの記憶にあっただろうか?
考えているようで思いにふけっているようで、
それでいて、ただぼんやりとカーマインの背を追っていたレドに、
「レド?」
声を掛けたのはモーヴだった。
待ち合わせには少し早いが、ぼんやりとしていたレドに気づいたのだろう。
モーヴは不思議そうに一度、レドが見ていた方角に目を向け、
何かに気づいたように 「ああ」 と口の端を上げる。
「妬いている?」
わざわざ身を少しかがめ、下からレドを見上げるようにして、邪気のない笑みとともに。
そんな言葉を、レドに投げかける。
「ああ、最高に」
レドの返答が意外だったのか、少し驚いた顔をしてレドと目を合わせ……。
次の瞬間、モーヴはふわりと微笑んだ。
「嬉しいよ。すごく嬉しい」
こぼれたような、作為のない笑みだった。
それでいて、ひどく蠱惑的な目をしているようで、レドを締め付ける。
「さぁ、行こうか」
どこへ? 咄嗟に訪ねそうになり、レストランに席を予約していたことをレドはようやく思い出す。
「夜はまだ始まったばかりだよ」
そう言ってモーヴは笑ってレドの腕を引く。
夕闇が空を侵食し、ようやくあちらこちらに明かりが灯りはじめていた。
~ * End * ~
モーヴ:ミュ☆ミュさん
カーマイン:☤ネコ衛門☤さん
レド:和.com
■――
アナザー・カントリーまとめサイト
https://eleonorra.wixsite.com/anakan
コラボ作品ライトニング
https://writening.net/page?E67Zsx
――■
ちなみにこの ↑ 阿呆は、☤ネコ衛門☤さんの書いた話の中で、モーヴが彼に笑顔を向けているのを見ています。
本人はミゴトに忘れている(という設定にしている)だけです (((o≧▽≦)ノ彡
そして、この後も忘れ続けます。 ← 私のウッカリミスが原因ですw
アナカンまとめサイト、リニューアルしましたヾ(≧▽≦)ノ゙
制作者のみなさま、ありがとうございます。
INDEX からシーズン1~4 のINDEXに飛べます(私が書いたのはほぼシーズン4ですw)
新作背景、プレゼントして頂きました。ありがとうございます。
そして贈り主様より、『モーヴとレドのパリデート』 というお題も賜りました。
上記のような理由で、急きょ突貫でございます。
中身が軽いのは時間がないのと、私の頭が回らなかったせいですw 不満文句絶賛受付中。
シゴトが終わって疲労困憊期も通り過ぎ、さぁ遊ぶぞ! と言いたいところですが、
今日、明日、親戚との付き合いでイマイチ時間が読めません。
それが通り過ぎましたら、みなさまにご挨拶に伺います。
ଘ( ੭•͈ω•͈)੭ 天使からの贈り物だよ * ੈ♡‧₊˚えい
https://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=514281&aid=68891936
さらにリンクチェックまでしてくれました❤︎
トップページの水彩はウィンザー&ニュートン校を描いたモーヴの絵
そして写真は内部の雰囲気と否応なくも盛り上がる雰囲気抜群なリニューアルに大興奮です!
サマースクールに潜り込みたいw
あ! その時期ですかぃ Σ( ̄□ ̄;)ノノ
> カーマインはパリ周辺にいます(^∇^)ゞ!
それなら、
① 最初の離婚後 = 1965年
② 二度目の結婚後で離婚前 = 1966年
(もしくはそれ以降モーヴの結婚式まで = 1967~1968年)
③ 最初の結婚前 = 1963年
のどこかだな!
(。-‘ω´-)ンー やっぱり ① が順当かしら?
うん、この時のレドはまさにこんな感じ _(L〃_ _)ノシ バンバンバン‼
最初の離婚から二度目の結婚前までなら互いにフリーだから良いけど。
その後なら、レドの二番目の嫁の目を盗んでパリに来ている可能性があるんだよなぁ。
だとしたら、モーヴは二度目の結婚を秘密にしているとしても、
嫉妬なんて~とんでもなく身勝手な話だな~。いろんな意味で背徳感がすごいわw
> 屈託なく笑いかけてはいなかったんじゃないの?
あ~『陽だまりの庭』の冒頭は、まだ脅迫者時代かぁ。
その後にモーヴの家に行って、カーマインはモーヴに対する意識が変えはじめるんだったかな?
だったら、この話は許容範囲内とも言えるか~。
カーマインがパリにいる時期だし。
モーヴの結婚式の後だと カーマインはトルコに行っちゃうそうなので。
>1963年には一度パリで会っているはずだけど……。
>それ以降はどうなんだろうなぁ、
1963年から1968年の結婚式の直前まで
カーマインはパリ周辺にいます(^∇^)ゞ!
忘れて帰ってしまった(ノ∀`*)ペチ
ライトニング更新完了(^∇^)ゞ!
https://writening.net/page?E67Zsx
>セルリアン(響さん)はそうかもしれないけど、
>カーマイン(ネコさん)には無い! はず。
セルリアンはエクリュとたぶん新婚さん生活してるだろうけど
カーマインには無い!よねぇwww
パリの夜は始まったばかりー\(^o^)/
レドより響が大興奮(笑)
嫁の目を盗んでって背徳感も相乗効果に違いない!
お忙しいなかオシャレ過ぎるお話をごちそうさまでしたm(__)m
思い出した(ノ∀`*)ペチ
まあ でもあの時は
モーヴ=脅迫者だから
屈託なく笑いかけてはいなかったんじゃないの?
モーヴ最初ワルぶってたから
夜中にバルコニー上ってたことバラされたくなければ
言うことを聞け(ΦωΦ)フフフ…みたいな感じ?w
モーヴはゼッタイ、カーマインに笑いかけているであろうな、と。
それを思えば、レドが、見たことあっただろうか? というのは可笑しい気がする。
……という、それだけの話しなんですけどね。
>『陽だまりの庭』で楽しそうにじゃれあっているじゃん!
そうだっけ(・・?
あ レドとモーヴが ということ(。´・ω・)?
よくわかってないワタクシ(ノ∀`*)ペチ
ゼッタイあると思うんだよ (((o≧▽≦)ノ彡
カーマインはその頃パリにいるんじゃないのかなぁ?
結婚式の後くらいでも モーヴはレドのことが大好きでしょうがないので
パリを案内して歩けたらすっごい嬉しいだろうなぁ。
あったほうが好きなんだよーーーヾ(≧▽≦)ノ゙
これ ↑ いつだろうね?
レドの最初の離婚後か? モーヴの結婚式後か?
セルリアン(響さん)はそうかもしれないけど、
カーマイン(ネコさん)には無い! はず。
ってか 「はらほれにゃふんなゴロニャン」 って、すんごい表現よね!
入れるなら、ちょっと手直しをする時間が欲しいですーーーっ。
1963年には一度パリで会っているはずだけど……。
それ以降はどうなんだろうなぁ、という不安もあったんですよね~。
1963年に会って以降、次の再会が結婚式だったら、そこも矛盾だなぁ ( ̄~ ̄lll)
これを書いた後に、『陽だまりの庭』で楽しそうにじゃれあっているじゃん!
というのを思い出したんです。。。
私の書いた他の話でも、『陽だまりの庭』の冒頭をレドがすっかり忘れている!
としか思えないようなことを書いていて~。
なので(私の書く)レドの頭の中では、
カーマインは、モーヴの話の中で馴染みの人物、になっているんです~。
矛盾~~~。
この話はまだアナカンサイトに入れてません。
少々お待ちをー。
エメさまが作ったものはそのままで TOPページとINDEX作ってわかりやすくしたのと
背景に図書館を入れたくらいです。
INDEXはまだリンクチェックとかしてないので そこはまたおいおいやりまするー。
シーズン4は なんせ作品数が多いので 書いた人別にページを作りました。
>ちなみにこの ↑ 阿呆は、☤ネコ衛門☤さんの書いた話の中で、モーヴが彼に笑顔を向けているのを見ています。
というのの意味がよくわかんないんだよねー(;^_^A
捨てっちまって 全然ミュミュ師匠が総取っ替えしてくれて良いです❤︎( ˶´⚰︎`˵ )にゃふーん
きっと響さんとネコ衛門さんも はらほれにゃふんなゴロニャンでありましょう!
濡れそぼるパリのレドは始まったばかりの日没の薄明に消えた二人のロマンスを彷彿とします
これから何して遊ぼっかな みたいな楽しさ感じたー
阿呆と言われてますが、心ウキウキなパリの夜デート(*´Д`人)❤って、
傍から見たら浮かれまくってるって思われても仕方ないきゅーぅんな雰囲気なの確定事項ですよぅ❤
>「夜はまだ始まったばかりだよ」
このセリフ、ズッキュん来ちゃいましたっ(○´ω`)うふうふ❤
不満?文句??(*´-ω・)ン、ハテ?なんのコトかしらぁ♪
お仕事に親戚様とご一緒にとお忙しい中、
甘甘うっとり話を有り難うございましたぁ(*>∇<)ノ~~❤
>妬いている?」
から
>それでいて、ひどく蠱惑的な目をしているようで、レドを締め付ける。
までが脳内でひとりアニメーションで上映されて
ひどくしあわせです。
アナカンサイト 続き作ってくる。