チェーホフの「ふさぎの虫」
- カテゴリ:日記
- 2020/05/29 16:32:20
ロシアの冬は厳しい寒さだ
一週間前に大事な息子を亡くした馬車の御者イオナが
誰にも話しをきいてもらえない
きいてもらいたいのに、吐き出したいのに
同情してほしいのに、寄り添ってほしいのに
労働にふさわしくない金額で乗せた下品な客の
ののしり言葉や暴力にあっても
ひとりで息子のことを考えるほうが耐え難いのだ
ほんの2つの仕事を終えて御者が休む宿に戻った
イオナは若い仲間にも優しく語りかける
それでもだれもイオナの話に耳を傾ける者はいない
イオナは相棒の馬に向かって話す
「今な、例えば、お前に子馬がいたとする。 おまえは
その子馬にとっちゃ、産みの母親だ…。 それが急にだな、
ほかでもない、その子馬がくたばっちまったとしたら…。
かわいそうじゃないか?」
言葉は人を救えるし、
言葉で人は殺される
相手の立場にたって寄り添うことを
人間でない動物が果たしている
なにも難しいことは必要ないのかもしれない
相手のことを想う気持ちさえあれば
自分だったらと考えることさえできれば
きっとうまくいくと思う
ロシアのパンはカラス麦で作るのかな
ほんとうにそうですね、まずは自分に余裕がないとできないです
イオナの馬にはカラス麦をお腹いっぱい食べさせてあげたいです
観ました!観ました!!
イヴォデヴィチ修道院ですよね お庭が綺麗だと思いました
お墓ゾーンもとても明るくて風が光ってました
音で名前を表すってアイデアですね♪
ショスタコービッチのお墓は面白いデザインでした。
自分が関係なければ、簡単なことだけど、自分に関わることだと、分かっているけど、難しい時もある。
相手の立場になるためには、自分に余裕があったり、自信があったりしないといけない。
そのためには、もぐもぐ干し草を食べながら、話を聞いてあげないといけない。