【源氏遊び】 それぞれの不安 宮邸編
- カテゴリ:自作小説
- 2020/05/17 21:03:56
※この1つ前に 内裏編 があります。そちらからお読みください。
文が帝の手に渡る数刻前。
和泉こと影和は眠れない夜を過ごし、すっかり疲弊して朝を迎えた。
空木宮の「帝を頼む」という一言から、親戚の腐女子・大江言子の言葉を思い出し、
もしや宮様と帝はそういう……? と疑ってみたり、
帝と兄・帥和の姿を思い浮かべ、こっちのほうがあり得るのでは? とニヤニヤしてみたり。
ということは宮様の片想い? とショックを受けたり、ならば私がお慰めを! といきり立ってみたり。
とかく右往左往する己れの感情に振り回されつつも、
空木宮が日課の写経をしている間に文を書きあげ届けさせる手配をしたところに、宮の呼び出しである。
どんな顔をして宮の前に出ればよいのかと苦悶する間もなく
和泉命婦がかつて送った歌の意味を問われ、挙句の果てに叔父・大江匡衡の来訪であった……。
ちょっと待って待って待って!
そんな内心を表に出さず、いろいろと、とにかくいろいろと後回しにしよう
と、影和は全てをいったん棚上げする。そして、
「影和でございます。叔父上、ご無沙汰を致しておりました。帝の命により過日よりお仕えしております」
空木宮の斜め後ろに座し、頭を下げるフリをしながら口の前で指を立てる影和に匡衡は目を見張ったが、
強調された〝帝の命〟を前に余計なことを口にしてはならぬと理解してくれたのか
「そうか、空木宮様によくお仕えするよう」
それだけを言って、いつものように紀伝道の講義を始めた。
匡衡を見送ると宮に断りを入れ、影和は共に門を出る。
そこで影和は、帝の命により詳しいことは話せないと前置きしつつ、
帝が後見を失った宮様を心配して自分を宮邸に寄こしたとだけ説明し匡衡を黙らせた。
「それで匡衡おじさんから見て、宮様が気にされていたとか、ご様子が常ではなかったとか、何か気づいたことはありませんか」
「そういえば宋書の倭国伝に出てくる司馬曹達のことを気にされて、何度も問われたな」
「司馬曹達?」
「倭王に仕えた官人のひとりだ」
(かの国の歴史書なら宮様が興味を持たれても不思議ではないのかもしれないが…… 特定の人物を何故?)
「あとは…… 歌を気になされておられたな」
「歌とは?」
数刻前に問われた和泉の歌を思い出しつつ影和が問えば、匡衡は
みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに みだれそめにし われならなくに
私の心は乱れています。いったい誰のせいだと思います?! 恋しい恋しいアナタのせいですよ❤
和泉が送った歌を口にする。
「意味を問われ、恋の歌だとお答えしたのだが。その時宮様はたいそう困惑しておられて……」
その時のご様子も気になったが、色恋沙汰にはご縁の薄い宮様がどこで知ったのか、それも訝しい、と
匡衡はそんなことをつらつら語り帰っていった。
あの歌をそれほどまでに気に掛けてくださっていたのか……とニヤニヤとゆがむ口元を影和は手で隠す。
その一方で、なぞかけ扱いされていることを不満にも思う。だが、
(やはり清廉すぎて、俗なことにはご縁がないんだわー)
影和としては、そこが好ましくあるのだが、陰謀策謀が渦巻くこの現世に、
本当に大丈夫かしら? 空木宮様……と、余計なことと知りつつも、不安を覚えた。
兄・帥和からの文が届いたのは、その夜であった。
書かれていたのは、鬼が羅城門で暴れた可能性があるという情報と、
空木宮に夜歩きをさせるなという帝よりの指令。
それに付記された帥和の懸念……。
影和は端近に出て、空を見上げた。
宇治川に架かる橋から月を観ていた空木宮の顔、桜の蕾を愛おしそうに眺む宮の表情を思い出す。
決して無謀な御方ではない。だとしたら、夜歩きに理由があるのではないのか?
それと、気にされているという司馬曹達…… この者にも何か意味が?
(お止めできるだろうか)
……そんなことを考え、影和は苦笑する。
お止めするべきだと思い直しながらも、影和は、その時の己れの行動を決めかねていた。
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今上帝 ロワゾ―さん
空木宮 ☤ネコ衛門☤さん
大江匡衡 るーしぇさん
鬼(曹達) るーしぇさん
大江帥和 和.com
影和(和泉命婦) 和.com ← ここのコーデはコイツです。
思ったより長くなった (*ノωノ) この2つが1ブログに入ると、なぜ思ったんだ、私!
空木宮は曹達を知っているけど、羅城門の鬼とイコールになっているかどうかは不明。
両者とも、鬼婆(万代)の情報はまだ何もない。
雪姫・阿鳥は鬼婆が阿鳥を襲ったことを知っている。
けど阿鳥は、鬼婆が自分を襲った理由を理由を知らない、名前も知らない。
陰陽師じじぃは鬼婆が阿鳥を襲ったことを知っているのか知らないのか不明だけど、
封印が弱まったのは知っているハズ。昔の因縁も、封印された状況も全て知っているハズ。
こんな感じだよね、きっと、今。
何か特殊能力が欲しいなぁ。何か考えようかなぁ (。-‘ω´-)ンー
でもまだ曹達とは知らない。
かたや別の鬼軍団が出ている情報をどれくらい知ってるか。
うーん 考えよう。
いやいや
いちおう うっちゃん×影和ペアも参加しようと思うのですよラスボス対決w
そのためにお写真撮らせてー(≧∇≦)
宮様の本心を引き出すのは、タイヘンだと思うわー。
でも、ヘンに嘘を付いたり誤魔化したり、は無さそうよね (`∇´ ) ニョホ
なにしろ合う機会がめっちゃ少ないから。タイヘンだよね。
宮様から帝のとこに押しかけるのは無さそうだし。帝はそう簡単に出掛けられないし。
宮様や和泉の知らないところで終わってました! てな感じはあるかもw
>それで、そこそこ仲良くなったのに、影和は別の任務になっちゃって
>宮様から離れたところで、和泉命婦登場。
>あれ? なんかこの人誰かに似てる??? なんか昔から知ってるみたいに
どこかでゼッタイにバレると思っていたけど、そういうのもアリっちゃ~アリかぁ。
ずーーっと後になってバレる分には、たいした問題じゃないし。
影和の方が宮様には合いそうだというのは、私も同意します。
和泉としては暴れそうですが (((o≧▽≦)ノ彡
段階をちゃんと踏むんですね ( ..)φメモメモ 楽しみだなぁwww
いいねぇ (`∇´ ) ニョホ 悩む宮様、色っぽいだろうなぁw
匡衡叔父上もばらさなかったし、よかった良かったw
帝も宮様も本当にお互いを大事にしてるのに、いろいろ有って、本音では話せないよね。
ここは影和ちゃんの活躍にかってるかも?w
恋する乙女パワー全開で、がんばです。
男装和泉ちゃんならお友達になれていいよねー
でも和泉にとっては悲しい。
曹達と対決するのかなー
なんか不思議と心の中の不安を話したい気持ちになる とか
あまり親しく話す相手もいなかったから 話をするのは楽しい とか
そういうお友達っぽい感じになれたら良いだろうねぇ。
それで、そこそこ仲良くなったのに、影和は別の任務になっちゃって
宮様から離れたところで、和泉命婦登場。
あれ? なんかこの人誰かに似てる??? なんか昔から知ってるみたいに
安心できるんだけどー ってなるかもしれないよ!!!
この気持ちは何かしら(・・?
なんか不思議な気持ちなんだけど(-ω-;)ウーン
ってとこ止まりかもww
本当のところを明かせないわけだし
明かしたら宮様傷ついちゃうし
でも、そこそこの信頼を得ないと心の内を話してくれないだろうし
和泉命婦 心中穏やかじゃないよね。
>宮そゆふに悩むwww
あっ 悩むんだww
和泉ちゃんには申し訳ないけど
うっちゃんには影和さんとのらぶらぶを期待します!w
一人じゃなければいいかなーって一緒に醍醐の桜見に夜中デート重ねてください♡
って言ってるの響だけだろか(≧▽≦)
宮そゆふに悩むwww
りょかーい(^∇^)ゞ!
ミュミュちゃんにはもう言ってあった
シン・ゴジラみたいに第二形態とか第三形態とか経て龍になりまつw
シッポにばばあが生えてるという説もありまつ(*-`∀-)ψヶヶヶ...
宮様が遭遇して、自分が倭王の末! って告げた鬼も曹達。
空木宮様物語と曹達物語をつなげてみましたw
ちなみに阿鳥のほうは、大津の大蛇こと鬼婆が(たぶん)ラスボスです。
阿鳥物語に出てくるのは荒れ屋だから別だよね?
うんうんうっちゃんには影和の性格のほうが合いそうな気 するする〜( ´∀`)
和泉と影和、なんとな~くだけど、男装の方が落ち着いている感じがするよねw
可愛い~? 空木宮さまには影和の性格のほうが合いそうな気がするわー。
しかし↑の影和カワイイねー(´∀`*)ウフフ
うっちゃんきっと
愛いやっちゃ とか思っちゃうね(*´艸`*)ァハ♪
宮邸の中だけでコトを動かすの、できんかったーーーっ。
帝、ほんと便利w
ありがとです(〃∇〃)ゞ
めっちゃいいわー
ぐっじょぶ影和 おじさん黙らせたー(≧∇≦)
そして曹達情報げっと(๑•̀ㅂ•́)و✧
コイツ何者(。☉_☉)??なんで気にしてるのー???
的な展開ですな(´∀`*)ウフフ
つづき考えよーヾ(o´ω`o)ノ
お忙しいのにこんなに早く書いてくださって
ありがとねー(*´▽`*)