せみまる その6
- カテゴリ:日記
- 2020/04/12 17:02:25
あんじゅ
とはいふても
天使ではなく
ずしおう
固有名詞以外で
覚えのない音列の
ひと商人
ひとかいの
みにしみて
おそろしいおはなしを
そもそもたれから聞かされたのか
『大倉源次郎の能楽談義』
2017.10 淡交社
「自然居士」
は世阿弥のおとっつあま
観阿弥の作品なので
一四世紀
観阿弥生存期に能舞台はまだなかったので
安土桃山以降に定着した現行の演出とは違っていたはずだから
類推して演じなければ駄目なんだ
と
昭和の能楽改革者
観世榮夫せんせい(長男)や静夫せんせい(三男)がくりかえし語られたそうですが(p156)
執筆者は小鼓大倉流一五世宗家でおられるので
お囃子方からのアプローチが中心であり
能管や小鼓大鼓太鼓の成り立ちと
西洋クラシック音楽と
比較するのも乱暴なんですが
二〇世紀
バッハ演奏は一七世紀の楽器を復元し
演奏方法を見直す動きの中心人物たち
ぐすたふ・れおんはると
や
にこらす・あーのんくーる
らと
観世三兄弟(もひとりは次男寿夫せんせい)
は同世代なのが
個人的には気になるのでした