アフリカ旅行(3)
- カテゴリ:日記
- 2020/04/06 23:00:37
3日目の朝
散歩をしていると湖(ビクトリア湖)の岸辺で一生懸命砂を掘っている人たちがいる。砂の中にいるミミズのようなものを集めていた。気持ち悪い。「For fishing?」と聞くと「No、for eating!」と言う。「マジ?」 それが今夜の夕食に出るとは・・・
いよいよサファリ
部屋を出ると廊下で、オーナーが窓の外を指差した!「エレファント!」と教えてくれた。※僕とは英語で話してくれたんだよ!
木の陰からゾウがゆっくりと歩いている様子が見えた。ゾウが立ち止まり、のんびり草を食べている。ホテルの廊下からたった10メートルほど先の場所!「ゾウが挨拶に来てくれたんだよ!ラッキーだね!」と笑って言ってくれた。ラッキーなのか分からなかったけど、何かいいことがあるような気がして嬉しかった!
ホテルを出発し、例のパオバブの傘の木と黄色い絨毯のような花畑を抜けると、マサイの集落があった。そのそばにシマウマやヌーが普通に道端にいる。もうこっちも驚かなくなった。しばらくして、オルドバイ渓谷に着いた。ここは、教科書で習ったアウストラロピテクスの化石が見つかった場所だ。人類の祖先は、この東アフリカの地に起源を持ち、ホモサピエンスへとゆっくりと進化し、現代の人類に至るとされている。
いよいよセレンゲティ国立公園だ!上野動物園と同じようにゲートがある。違うのは公園内は専用の車の乗って見学することだ。しかし、それは富士サファリパークと同じだ!アリャ、そうじゃなくて、富士サファリパークの方が真似しただけかもしれない。
先行車の親子が、外に出て用を足していた。(>_<)公園の中では、決められた場所以外では車の外に出てはいけないらしい。当たり前か!10分くらい行くと見渡す限りの草原だ。木もほとんどない。ほぼ360度地平線が広がる。草原の地平線の先に、白い雲が浮かんでいて、こういうのを大パノラマって言うんだと思った。その広さは想像を絶する!
中学の英語の教科書に、セレンゲティNATIONAL PARK is as wide as MINAMI KANTOU. って書いてあったのを思い出した。 南関東と同じ広さなんて!
車が急に止まった。キリンが、近くで、背伸びをしながらアカシアの葉っぱを食べていた。インパラの群れが道を横切った。後姿がとても可愛いらしい。インパラは、数十頭の群れで動く。その群れの中に、角が生えたオスは一頭しかいない。ガイドブックには、「オス一頭に対しメス数十頭が群れを作り、疎林帯とその周辺の草原に住む。あぶれた雄は、その周辺にオスだけの群れを作り、ハーレム奪取の機会を狙っている」と書かれていた。<ダーウィンが来た!>の世界だ
マサイが牛の放牧をしている。マサイは、生態系の一部なのだろうか。マサイは、牛以外に、羊も山羊も放牧していた。動物を見つけると車は停車し、エンジンを止める。その度に、僕は、立ち上がり、窓からじっくり動物を観察した。日本人はすぐカメラを取り出し、バシャバシャ撮るのでひんしゅくを買うって注意されていたが、むしろ同乗のイタリア人夫婦の方がそれに当てはまっていた。僕はそういうわけでなるべく写真は控えていた!
シマウマの大群がいた。道を挟んだ両脇に数千頭はいようかと思う。いや一万頭以上かもしれない。「うじゃうじゃいる」、という表現がぴったり!僕は、ずっと立ち上がったままの状態でいた。アフリカの真っ青な空のもとに圧倒的な数のシマウマ、言葉で上手く表現できないほど神聖というか、静かな迫力に包まれる。
車はそのままゆっくりとシマウマの大群の間を走る。標高1600mぐらいの地にセレンゲティが位置するので、空気はほんのりと冷たく気持ちがいい。遮るものがないので、匂いも音も含め、五感で自然を感じることができるのだ。ちょっとした丘が見えた。その前にゾウが5頭いた。そのうち2頭が小さな子ゾウだ。その姿を車の上に立ったままじっと見ているだけで、ほのぼのとした気分になれる。その丘が、ナービヒルゲートと呼ばれる場所だ。
丘を登ってみる。空を見上げると、ハゲワシが数羽ゆっくりと舞っていた。気持ち良さそうだった。丘を降りて、ランチボックスを取り出し、ピクニック気分で昼食をとった。セレンゲティとは、「果てしなき草原」という意味だと初めて知った。
午後に、サファリの続きが行われた。サファリとは狩猟隊という意味らしいが、もちろん狩猟なんてしないよ!(当たり前!)
どうしてそういう意味の言葉が観光に使われるのか分からないけどね。(>_<)「果てしなき草原」に、岩場がぽつんと現れた。数m、そんなに高いわけじゃないけど、その上に百獣の王ライオンが寝そべっていた。まさにライオンのための舞台って感じでそこだけがひと際目立っていた。岩がひんやりとして気持ちがいいのだろうか。数頭いるようだったが車が近くを通っても微動だにしない。でも、日本のサファリパークでも同じだ。
ライオンは、日中は寝そべっていて、朝と夕方に活動するらしい。近くの岩には、ハゲワシがじっと止まっていた。ライオンキングの絵の風景を思い出した。
しばらく行くと一匹のチーターを発見!車を止め、エンジンを切りゆっくりとチーター見物だ。遠くに、一頭のヌーが見えた。どうやら群れからはぐれてしまった子供のヌーのようだ。でも、まだ距離は遠い。ヌーの子供が歩いている中、ゆっくりとチーターが近づいていく。ヌーの子供はまだ気付いていない。チーターは、そろりそろりと、腰を低くしたまま草むらに潜みながらヌーの子供に近づいていった。
つづく
もっと表現力があればアフリカの雄大さを伝えられるのに・・・残念!(≧▽≦)
写真も投稿できればいいのにね!(^_^;)
弱肉強食の世界が目の前で繰り広げられるなんて・・
続きが更に気になります。