Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


お遍路七日目 平田~宿毛~松尾峠~愛南


2020年2月20日 早朝は薄曇り、9:00頃から快晴。

7時15分出発。
すぐに延光寺横のへんろ道に入る。
この山道は大したことはなく、
すぐに隣の集落を歩き、国道歩きになる。

7時45分。
バス停でダウンを脱ぎ、靴を締め直す。

8時20分。
宿毛市街に近づいてきたので、地図を確認。
市街地に入ると、道がたくさんに分かれるので、
地図確認が必要になる。

9時00分。
宿毛歴史館の前に「宿毛まちのえき、林邸」という場所があり、
そこにトイレがあったので使用。

林邸とは、明治期、
農商務省大臣や通産大臣を務めた林有造の私邸だったところで、
無料で見学できるらしい。
そばに林邸カフェも併設。

林家は、三代に渡って大臣を輩出した、この地域の名家と言える。
歴史館前の表示を見ると、
吉田茂も生まれは東京だが、
彼の父が宿毛出身で自由民権運動の闘士だったようだ。

9時25分。
松尾峠の山道に入る前に、
ローソンでお茶を購入100円。

山道に入るので、カメラをザックにしまう。
松尾峠は、最初ぐっと登るが、
でも、軽トラックが入っていける道。
ある程度、登るとそれから先は、
山の斜面を緩やかに下っていくようになり、
山間の錦という集落に辿り着く。

つまり、松尾峠越えは、
最初の内は、小さな尾根を越えて、
谷戸状の集落を訪ね歩いて行く道になっている。
このような里山歩きは楽しい。
 
10時00分。
錦集落を通過。
次の集落に向かう道は、車は通れないけど、
里山の中を歩いて行く、気持ちのいい道。

次の集落は、小深浦。
へんろ道を示す案内の矢印が、ちょっとわかりにくかった。
ここで休んでいた外国人のお遍路さんを一人抜く。
そして、また山道へと入っていく。 

次の集落は、大深浦。
この集落は、車道を、
山の方へ詰めていくような形で歩いていくことになる。

大深浦には関所があり、
江戸時代の頃、高知への入国は、
お遍路であっても、東の甲浦と
ここ大深浦の二箇所だけが許されていたらしい。
一日に200~300人近くが行き来したと書いてある。

大深浦の集落を詰めて、いよいよ本格的な松尾峠への登りになる。
山道だが、しっかりと整備されていて歩きやすい。

外国人の方が追いついてきたので、一緒に登る。
年配のフランス人の方で、
京都の大学でフランス語教師をしていたことがあり、
だから、日本語が話せる。

息子さんが神奈川に住んでいて、
息子さんは、フランスで学位を取った後、日本の大学で学び、
現在、日本でエンジニアをしているらしい。

つまり、彼は、毎年のように日本に来て、
息子さんの家を拠点にしながら、日本中を旅しているわけ。
北は、北海道の羅臼岳から、
上高地も、屋久島も、石垣島も訪れている。

今回は、このルートが終わったあと、
八幡浜から別府に渡り、温泉を堪能するとのこと。
日本人以上に、日本をよく知っている方。

10時45分。
山頂まであと1キロのところでちょっと休憩。

11時45分。
松尾峠に到着。宿毛湾が見渡せる。
フランス人の方は文旦を、私はミカンを、お互いに分けて食べる。
トイレがあり、小さな松尾大師のお堂がある。

山頂の展望台は、そこからもう少し登るみたいだが、
私たちは、そのまま峠を愛媛側へと下りていく。
この峠が、高知県と愛媛県の県境。
愛媛側の方が、坂が緩やかで道も整備されている。
 
12時30分。
松尾峠を降りてきて、人里に出て、
途中にあった公衆トイレで、ザックを降ろして、トイレ。

13時00分。
一本松という集落に入り、
その交差点のバス停のところで、フランス人の方と分かれる。
彼は、ここからバスで移動して、観自在寺の宿坊に泊まるそうだ。
年配だから、疲れたみたい。

ここからは、曲がりくねり、アップダウンがある旧道のへんろ道ではなく、
国道沿いのまっすぐなルートをとる。
道は平坦なのだが、単調な歩きで、退屈。

14時15分。
蓮乗寺トンネルを抜けた交差点で、ちょっと休憩。
チョコレートを食べ、お茶を飲む。
あと3キロ。

クシャミがとまらない。
午後から暖かくなってきたので、花粉が飛んでいるのだろう。
人気のない商店街を進み、

15時10分。
40番札所・観自在寺門前の旅館に到着。
荷物を置いて、

15時15分。
観自在寺を参拝。やはり、参拝客は、ほとんどいない。
本堂でマッチを借りて、お灯明を付け、線香を付ける。

参拝客がいないので、
お坊さんたちが、本堂で何かの準備作業を進めていた。
お釈迦様の誕生日・灌仏会は4月8日で、まだ先だし、
何の準備だろうか。

その手を休めさせて申し訳ないけど、
納経をお願いする。300円。

16時00分。
旅館に戻る。大正元年創業の古い宿。
古い建物だから、天井が低かったりするが、
でも、ご主人も女将さんも、いい人。
料理も充実してました。

この宿で、同じ方向へ歩くお遍路のご夫婦と一緒になる。
私と同じように区切りで歩いていて、
今回は宿毛から歩き出して、
宇和島のちょっと先までいくみたい。

  旅館    二食付き7000円
  洗濯物の乾燥機使用料  300円
  お茶                         100円
  納経                         300円

  今日歩いた距離  25.6km




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