お遍路四日目 久百々~大岐の浜~足摺岬
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2020/03/03 10:33:43
2020年2月17日 快晴。
ようやく晴れた。宿から日の出を見る。
7時00分出発。民宿から、道中食べるようにと、
おにぎり2個とバナナ1本、お菓子の接待をいただく。
ありがたや、ありがたや。
8時00分。
大岐の浜に到着。
1.6キロも砂浜が続く海岸。
へんろ道は、国道を離れて、浜へと降りていく。
浜の北側にある川には、小さな沈下橋が掛かっているので、
そこを渡る。
橋を渡ったところにあるトイレで、トイレ休憩。
このトイレから続く木道を歩くと、
砂防林の中を進むことになるので、展望が開けない。
なので、ここは、波打ち際を進んでいく。
誰もいない。サーファーもいない。
今日は波が大きくないからだろうか。
風に吹かれながら、浜辺を歩んでいくと、
『砂の器』そのものじゃ。
地図では、大岐の浜の南側にも川があり、橋があって、
へんろ道は、そこを通ることになっているのだが、
その橋はなくなっている。
仕方がないので、浜の南側の入口から砂防林の中へ入り、
一度国道に戻って、川を渡り、
それから脇道の遍路道に入る。
途中、橋を渡ってから急斜面を登ってくるへんろ道が合流してくるが、
その入口には、やはり「川渡れず」の表記があった。
足摺岬から引き返してきて、次の39番延光寺に向かう際、
ここから降りて川を渡ろうとすると、
高台から川へ降りて、初めて橋がないことに気づくことになる。
気をつけないといけない。
9時25分。。
以布利港の神社の石段で休憩。
以布利へんろ道は、以布利港の南端から小さな橋を渡り、
その後、石とゴミがゴロゴロした海岸沿いを少し歩き、
そして、山道を登っていく。
その後、ショートカットとして、一度谷に降り、反対側を登る山道。
そして、平坦で、まばらに人家がある道が続く。
途中に倒木などがあり、ロープが張られている箇所もあるが、
支障なく通れる。
しかし、帰りに通る際は、
舗装された市道を歩いた方が早いような気がする。
10時50分。
窪津の港の休憩所で、民宿からもらったおにぎりを一つ食べる。
バスを待っていたおばあちゃんが
「そこは寒いから、こちらに来たら」と声をかけてきた。
確かにこの時間から少し雲が多くなってきた。
とはいえ、寒いというほどではない。
今日は雨具も着ていないし、気候もいい感じなので、
汗をかいておらず、止まって休んでも、それほど寒さを感じない。
11時10分に出発。
窪津から川を渡って、階段を登っていくへんろ道を辿る。
ここは山道ではなく、旧道といった方がよい。
このあたりから、椿の花が道に多く落ちているのを見かけるようになる。
12時00分。
無人のへんろ宿があり、トイレがあったので、使わせてもらう。
自動販売機でお茶を買う。160円。
残りのおにぎりをたべて、出発。
途中で、土佐久礼のゲストハウスで一緒だった方とすれ違う。
民宿に荷物を置いて往復し、今日は下ノ加江に泊まるのだそう。
後で調べてみると、32キロの行程。
距離的には無理はないが、しかし、参拝がゆっくりとできない。
後でわかったことなのだが、
38番金剛福寺は、とても静謐な感じがする、いいお寺なので、
ゆっくり堪能したい。
13時40分。
足摺岬の遊歩道に入る。
ここは、椿のトンネルが花盛り。
ちょうど良い季節に来た。
足摺岬を眺める天狗の鼻という場所に到着。
ここから足摺岬の展望台と灯台の写真を撮る。
曇天なのが、残念。
13時50分。
足摺岬の展望台に到着。
やはり、誰もいない。
高知の反対側の室戸岬が見える。
高知県は、二つの岬に挟まれた三日月状の国なのだということがよくわかる。
この後、灯台や足摺に伝わる七不思議などを訪ねて、
ジョン万次郎の銅像のところに戻り、そこでトイレを使用。
ちょっと寒くなってきたので、ダウンを着込み、
その上におへんろの衣装を着て、輪袈裟を掛け、
いざ、金剛福寺へ。
金剛福寺は、補陀落東門を名乗るだけに、
このお寺がすでに観音が住むという補陀落であるかのように、
美しく、大きな池があり、
その池を取り囲むようにお堂があり、
しかも、ひっそりとしたお寺。
今の時期、お遍路が少ないこともあるが。
特に百八の仏像が野外に置かれていて、
それがあたかも立体曼荼羅を作りあげているかのように見えるのが見事。
ちょうど天気も回復して、青空が広がる。
今日の宿に向かうため、足摺岬を回ると、
急に吹き付ける風が強くなる。
伊佐漁港の集落は、
港町特有の細く、曲がりくねった道でわかりにくい。
16時00分。
宿に到着。客はやはり私一人。
この宿の主人は、お遍路の先達のため、杖を洗う作法を教えていただいた。
宿の中には、様々な掛け軸が鎮座していて、ご主人が解説してくれる。
ご主人から教えてもらった知識だが、
0番札所というものがあり、それは、中国西安の青竜寺のこと。
空海が遣唐使で渡航し、恵果という密教僧から密教を学んだのがこの寺。
ゆえに0番札所。
ここの掛け軸の多くには、
この「0番札所」の判と西安青竜寺の文字が多く見られる。
この宿は、温泉でもあるので、
お風呂場が大きく、漁港を見下ろせるような位置に立っている。
お部屋も、日の入りと日の出が部屋から見えるところが、割り当てられていた。
しかも、漁港の仲買もやっているので、
料理も、カンパチとハガツオとヒラアジの刺身。
それに高知の定番カツオの叩きを、文旦を絞ったポン酢でいただく。
そして、カレイの唐揚げと超豪華。
民宿にしては、ちょっと高いが、大満足。
民宿 7850円
お茶 160円
納経 300円
お茶 160円
納経 300円
歩いた距離 22.9km