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男は敵、女はもっと敵

【男は敵、女はもっと敵】(集英社文庫
や38-3)∥山本 幸久/著∥集英社∥2009.4∥
・・・★★★★☆

タイトルを見て読まずにいられるかと。男女
のドロドロした部分がふんだんに盛り込まれ
ているものと期待したら違った。「敵の女」
~「三年後の女」まで七編の連作短編集。
流れが自然で長編として一気に読めた。
フリーの映画宣伝ウーマン、36歳の主人公:
高坂藍子が恋に仕事に自分らしく邁進する
一方で平行する男女のお話。決してかっこ
いいだけでなく傷つきながらも前に進んで
いく登場人物に読後感は爽快。「この人は
女だ」で始まり「山本幸久は女なのだ」で
終わる宮下奈都さんの解説も見逃せない。

アバター
2020/02/23 03:19
bookendさん、ありがとうございます。
      おっしゃるとおり、さまざまに描かれる人間模様は読み応えがありました。
      どちらかと言えば「切なさ」というよりは転んでもただでは起きない「強さ」
      「したたかさ」を感じました。生き抜いていく上で必要な要素ですね。

ヤツフサさん、ありがとうございます。
       タイトルだけでグッと引き込まれますよね。(^^)
アバター
2020/02/21 20:05
ググりました (*´ω`*)
ちょっと気になる・・・
アバター
2020/02/21 17:51
デビュー作『アカコとヒトミ』(笑う招き猫)から一貫して
女性の心の機微のみならず、人を描くのが上手な
作家さんだと思います。
奥田英朗先生のアクの強い登場人物も面白いし、
坂木司先生のユニークな「キャラ立ち」も面白い。
山本幸久先生は根底に「切なさ」が漂っている感じがしませんか?



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