本を守ろうとする猫の話
- カテゴリ:小説/詩
- 2020/02/02 03:01:19
【本を守ろうとする猫の話】∥夏川 草介
/著∥小学館∥2017.2∥・・・★★★★★
/著∥小学館∥2017.2∥・・・★★★★★
高校生の夏木林太郎が同居の祖父を亡くし、
祖父が営んでいた本屋に引きこもる中、
しゃべる猫に導かれ、迷宮を旅するお話。
祖父が営んでいた本屋に引きこもる中、
しゃべる猫に導かれ、迷宮を旅するお話。
「力のあるたくさんの物語を読めばお前は
たくさんの心強い友人を得ることになる。」
一冊ごとに一人と対話したと同等に捉え
読書してきたのを後押ししてもらえた気が
して大いに勇気づけられた。他にも読書の
素晴らしさが散りばめられており、物語で
読むから心に入りやすかった。本を愛する
すべての方、そして、これから始めようと
いう方へ入門書として推したい一冊。
「神様のカルテ」長野県が舞台なのですね。これから読んでいきたいです。
れんげさんはニコタで最初にカキコいただいた方で、本と同様に、もしくは、
それ以上に大切な友人の一人です。いつも、ありがとうございます。m(_ _)m
ひろ兄ぃによる、他の方への書き込みで共感を覚えたのが以下です。
(引用がマズかったら、お知らせください。)
『読書は「嗜好」の問題でもあると感じています。
好きな本を読めば良いと思うし、好きになった本は読み返せば良いのです。
その時その時の心の受け皿が欲している本があるはずです。』
私事ですが、数年前に断捨離を行って以来、完全に物欲から解放されており、
物一つ残ることを良しとしないんですね。一か所に滞留することを拒み、
ベルトコンベヤーのように、ハイ次ハイ次と流れていくのが心地よくて、
一期一会を楽しんでいます。何年か経過して、読み返したくなっても、
オール図書館の主義は変わらないと思います。
「本当に本を楽しむとはなにか」の命題に答えるとすれば、
人から挙がったものを優先して、ああでもないこうでもないと感想を
共有することです。ここに書き込んでくださる方との一期一会にも
心から感謝しています。いつも、ありがとうございます。m(_ _)m
長野県が舞台なのも楽しく、読み進められました♪
ご紹介の本、是非読んでみたいです!
心許せる友人は、なかなか難しいですが、、
素晴らしい本と巡り合えたときの感動は、それを補ってくれるように思います^^
電子書籍などに形を替え、「青空文庫」などでは
過去の名作は手に取りやすくなったかも知れません。
その反面、発行されるその種類は膨大と言え、
とても読み返し反芻する余裕など与えないかのようです。
「本当に本を楽しむとはなにか」を問うこの作品は、
読者にも出版業界にも警鐘を鳴らす名作だと思います。