Nicotto Town


大きな栗の木の下で《独り言》


ミルキィホームズ

およそ1年前。

現役での受験に失敗し、自宅で浪人生活を送っていた。

高校の友人たちはほとんどが現役で合格し、そのうちの何人かとはメールのやりとりをしていた。


大学生活の大変なところ、いろいろ聞いていた。

その中で感じていたこと。


私より一歩先に進んでいるんだ。
レポートが大変、課題が多い、講義が難しい。

確かに大変なんだろう。

だけどそれは、自分の夢に向かって歩む為に必要なこと。
夢を叶える為の第一歩。


私はまだ、そのスタート地点にも立てていない。


そう頻繁には会えない友達とメールをするのは楽しい。
アニメの話、ゲームの話、声優の話。
趣味のことをいっぱい話せる。
すごく嬉しい。


だけど、なんだかもやもやする。しんどい。
なんでだろう。


そんなことを考えつつ、思い悩む暇はないとセンター直後に2次試験に向けて追い込みをかけていた。

勉強のお伴は録音した声優さんのラジオ。

三森すずこさんの番組を聴いていた。
その日は「ミルキィホームズ特集」。
放送直後にラストライブを控え、ファンからのの熱いメッセージと共に数々の楽曲が紹介されていた。

その中で一曲だけ聴き覚えのある曲があった。

「泣き虫TREASURES」。
ヴァンガードのエンディングだった歌だ。

ミサキさんが橘田さんだったこと、コーリンが三森さんだったこと、その頃まで全く知らなかった。

イントロがかかった瞬間にアニメ放送当時のエンディング映像を思い出した。
アニソンはタイムカプセル、と何かで聞いた。その通りだと思った。


だけど、この曲が印象的なのはそれだけじゃない。


「トモダチがいつものペースで
がんばっているの眩しかったね」


この歌詞を聴いたときに腑に落ちた気がした。


自分が感じていたことがそっくりそのまま言語化されている。


分かってくれる人がいる、共感してくれる人がいる。

私は一人じゃない。

月並みだけど、本当に心の底からそう思った。
泣いていた。音楽を聴いて泣くことがあるとは思わなかった。

今でも聴く度に、このときのことを思い出す度に、涙が出る。これを書くのも中断しながらでないと続けられない。


正直、たった一人で2回目の受験を乗り切れる気がしなかった。受験が終わる頃にはきっと心がぼろぼろになってる。
そんな気がしてた。


ミルキィが助けてくれた。


それから毎日、この曲を聴くのが日課になった。
受験本番の電車の中でも勿論聴いた。

励ましてもらった。
元気をくれた。勇気をくれた。

本当にありがとう。
貴女たちの歌に救われました。


私は、「探偵オペラ ミルキィホームズ」のことは何一つ知らない。キャラクターの名前すら分からない。
音楽ユニット・ミルキィホームズの曲も、2曲しか知らない。


それでも、ミルキアンを名乗って良いですか。


ゲームやアニメからずっと応援していたファンの方たちには到底及ばないけれど、私もミルキィホームズが大好きです。


ありがとう、ミルキィホームズ。





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