バーベキューコンロや七輪で

炭火を起こして炭火焼きをするのが好きなので

魚好きの夫に　秋刀魚を炭火焼きしてあげようと思い

庭で七輪に炭火を起こして

キッチンでほかのおかずを作りながら

庭とキッチンをバタバタと忙しく行き来しながら秋刀魚を焼いた

炎にあおられ炭火焼きの秋刀魚は

表面の皮が真っ黒だった

それを見た夫が激昂した

また焦がした！

炭火焼きが黒くなるのは仕方ない！

焦げないように　キッチンと庭とを

走って行ったり来たりして焼いたのに！

普通はできるんじゃ！おまえができんのじゃ！

夫は　焦がしたの一点張りで　頑として食べない

魚は生臭いのであんまり食べないわたしだが　

せっかくの炭火焼きの秋刀魚なので

食べてみた

問題ない　表面は黒くても中は何も焦げてないし　美味しい

中は焦げてないし　おいしいよ

いくら言っても　怒ったままの夫

いったい何が気に入らなかったのだろう

夫の母は　兄弟姉妹が多かった子どもの頃に　おそらく蓄膿症を気付かないまま放置されたのだろう

全く鼻が効かない　いい香りも臭い臭いもわからない　

煮物が焦げても気付かないので

夫は　散々焦げたおかずを食べさせられたせいか　焦げる　に過剰反応する

それにしても…

普通は誰でもできる　おまえができんのじゃ　って…

いらないお節介で秋刀魚を炭火焼きにしようなんて思ったこと以外に

わたしに何の落ち度があったのか…？

二度と七輪で秋刀魚を炭火焼きなんかしてやらない！

家族が炭火焼きで食べる時も　夫の分だけキッチンのロースターで焼いてやる　と思った

何がどういけないのか　いまだにわからない　説明が欲しい

もし　あの時は？って聞いても　覚えてないか　そんな昔のことってまた不機嫌になるかだろう

炭火焼きは黒くなる　焦げてないと主張したことで　

忙しい思いをしてまで秋刀魚を炭火焼きにして食べてもらおうとしたことを全否定されてしまうとは

思い出さなければいいのに　思い出しては　また腹が立つのだ