Nicotto Town



馬映画紹介その48「馬を放つ」


このお題本当に久々。なかなか馬映画を見つけるのが難しくなってきてます。

 キルギスを舞台にした2017年の作品で、ベルリン国際映画祭やアカデミー賞で賞をとっています。キルギスのアクタン・アリム・クバト監督・主演。原題「CENTAUR」
 
 DVDにあるあらすじ紹介文は…
 中央アジアの美しい国、キルギス。妻・幼い息子と3人で慎ましく暮らす男は、村人たちから゛ケンタウロス゜と呼ばれていた。そんな彼には誰にも打ち明けていない秘密があった。豊かな大地を馬で駆け、自然の恵みを受けてきた遊牧民を祖先にもつキルギスの民。その地には、馬と人を結び付け、村人たちを団結させてきた伝説が息づいていた。しかし、流れる時のなかで失われつつある伝説を、ある理由から強く信じているケンタウロスは、人知れず厩舎に忍び込み、馬を盗んでは野に放っていた。次第に馬泥棒の存在が問題になり、犯人を捕まえるために罠が仕掛けられるが…。
 
 「昔々、馬は人の翼だった」という言葉が冒頭に。見終わったあと、悲しみがじわり。主人公が、厩舎から盗んだ馬の背中にまたがり、大草原を疾走する姿が悲しいです。馬の姿で現れるという神様を信じている主人公が、今の村では異端とされてしまう現実。言葉を持たない妻と息子は、主人公の良き理解者なのですが、盗みがわかると主人公の元を去ります。追い詰められていくケンタウロス。この悲しみを他の映画でも味わったな、と思ったら、中国映画の「白い馬の季節」でした。(馬映画紹介その23)やはり私には、自然とともに暮らす遊牧民の血が流れているのかも(笑)




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