昨日は、仕事が遅くなり、マックを買って帰ったが、一昨日は、はんぺんを買って帰り、間にチーズを挟んで軽く焼いた。それと、お歳暮でいただいたさつま揚げで、練り物ばかりの夕飯になった。

練り物の歴史は古く、平安時代の永久3年（1115年）の関白祝いの膳の記録に残っている。蒲鉾と書かれているが、挿絵を見ると現在の竹輪である。竹輪は、香川の隠れたソウルフードかもしれない。

香川のセルフうどん店70店舗を調査したところ、サイドメニューに天ぷらを置いているのは64店舗。そのうち、60店舗はちくわ天を置いていて、鉄板メニューになっている。2位のとり天、43店舗を大きく引き離している。

ちなみに、トップ10を並べると、①ちくわ、②とり天、③げそ、④かきあげ、かぼちゃ、コロッケ、れんこん、⑧なす、⑨さつまいも、⑩ごぼうである。

海老がいない。大晦日に向けて、エビ天の練習をしようと思っていたが、ちくわ天にすべきかと心が揺れ始めた。

そういえば、先月、池袋のはなまるうどんに行った時に、中国の少年は、かけうどんとちくわ天を5本頼んでいた。もはや、ちくわ天がメインで、かけうどんはスープである。

今、練り物は海外で大ブームである。日本の発明「かにかま」が世界を席巻している。日本の生産量5万tに対して、世界の消費量は40万t。フランスのかにかま消費量は日本と同じで、フランスでは、「surimi（すりみ）」と呼ばれている。

世界的なカニカマブームの影響で、すり身価格が急騰している。すり身の原材料は、3割は国産、7割が輸入であり、輸入品の主力は、米国産スケソウだら。今、世界各国とスケソウの争奪戦が起こっている。

しかも、アメリカの健康ブームで、白身魚のフライやソテーの材料として、スケソウの切り身の消費量も増えている。確かに、マックに行くと、フィレオフィッシュにするか、照り焼きバーガーにするか悩んでしまう。

このままだと、竹輪が高級品になるかもしれない。今の間に、練り物を堪能しておいた方がいいかもしれない。大晦日は、エビ天とちくわ天をのせた年越しうどんにすることに決めた。

余談だが、昨日マックに行くと、チキンナゲットの15ピース入りが3割引きだった。貧乏性なので、3割引きにつられて頼んだが、ソースを聞かれて、オマール海老のオーロラソースと答えたが、あと、2つ選べたと言われた。

違和感を感じながら、チーズフォンデュソースとオーソドックスなマスタードを頼んだが、家に帰り箱を開いたら納得できた。チキンナゲット15個を一人で食べるのは飽きる。ソースは5種類くらいあってもよかった。