天上の葦
- カテゴリ:小説/詩
- 2019/12/14 08:46:55
太田愛さんという、脚本家から小説家になった方です。
ウルトラマンや相棒など手掛けたそうです。
友人に「幻夏」という本を借りて
その前作になる「犯罪者」を読み
そして、3作目「天井の葦」です。
どれもキャラクターもおもしろい。
そして、1作目は脚本家らしく、ト書きかなと思うところが長かったけれど
想像しやすかった。
だんだんとそういう部分が減ってきたように思う。
外れ物の刑事と、あやしい探偵と、その手伝いの男の子
真面目と、チャラいのと、走り回る役と
バランスもいい。
脇にもいいキャラがそろってる。
でも、今回なにより
「言論の自由」なのかなぁ。
戦争中のくだりもありますが、
くどくなく、ちょうどよく出てくること
老人たちの力
いろんなエピソードがたくさん、配分よく出てきて
興味深い。
最後までどんでん返しの連続で
上下巻の下巻途中からは
寝る時間も惜しい暗い、はまりました。
ただ、表現のことや、戦時中やら読んでる時に
「図書館戦争」を思い出しました。
だんだん、自由に、意見が言えない世の中になってきているのだろうか。