土曜日は燃えるゴミの日だ。ゴミを出した後に、向かいのコンビニに行き、大好きなミルクフランスと珈琲を買う。しかし、今日もミルクフランスが売り切れている。2か月近く、土曜の朝の楽しみが奪われている。

高円寺周辺で、ミルクフランスブームが起こっているのかもしれない。タピオカミルクティーの次には、ミルクフランスブームが来るに違いない。今から略称を考えておいた方がいい。ミルフラでどうだろうか。

ジョギングを終え、シャワーを浴びて、近所の散髪屋に行った。正面の鏡をみたら、まだ、切らなくてよかったと思ったが、年末年始に向けて、閑なうちに切っておいた方がいいだろう。

80歳くらいのお爺ちゃんが髪を切ってくれる。東京オリンピックの話題になり、お爺ちゃんは、花型のマラソンが札幌開催になったのが許せない。札幌では盛り上がらないし、選手もがっかりしているだろう。大通りはビアガーデンをしていればいいのだと言いたい放題だ。

北海道びいきの自分は、札幌開催を喜んでいるが、ここで、見解の相違を言い立てて、お爺ちゃんを怒らせたら、丸刈り坊主にされてしまうかもしれない。てるてる坊主のような状態で抵抗できる状況にない。ここは、年長者を敬い、適当に相槌を打つことにした。

目を閉じて、爺ちゃんに任せていた。切り終わり、確認してくださいと言われて目を開くと、驚くほど短くなっていた。1cmくらい切ってくださいとお願いをしていたはずなのに。

爺ちゃん曰く、頼まれなかったけど、スポーツマンだから、余計な髪は切っておいたとのことである。マラソンの話はしていたけど、スポーツマンとは一言も言っていない。引きこもって二コタをしているアニメオタクである。寒い一日なのに、首の周りが、いっそう冷たくなってしまった。

ショートケーキの材料を買いにスーパーに寄った。苺が1000円近くする。今日は練習なので諦めた。缶詰コーナーで桃の缶詰を見ると、国内産の白桃は680円もする。今日は練習だ。中国産の黄桃158円で我慢した。

クリスマスに予定はなく、いつも通り二コタをするつもりだが、クリスマスケーキを作ろうと思っている。しかし、これまで、スポンジが上手に焼けていない。カステラのようにもったりした生地になってしまう。クリスマスまでに改善を図らなければいけない。

救世主が現われた。山口県の中学2年生の河村杏衣ちゃんである。お母さんが作るスポンジケーキはふわふわして美味しいのに、自分が作るとクッキーのように固い生地なってしまう。杏衣ちゃんは、研究に打ち込んだ。
http://www.tsukuba.ac.jp/community/kagakunome/pdf/14/jr/jrhs6.pdf

杏衣ちゃんの研究結果では、メレンゲを泡立てる時間が短くても長くてもだめ。3分を守りましょうという結論だった。杏衣ちゃんのレシピは研究用の小さなサイズだったので、十文字女子大学食物栄養学科の論文を参考にした。

論文によると、卵白を低速10秒、中速10秒、高速40秒で泡立てる。砂糖を投入し高速3分。卵黄を入れて、高速1分。小麦粉を入れて、ヘラで40回混ぜ、溶かしバターを入れて20回混ぜて出来上がり。

スイーツ作りの時に使っている「はじめてのお菓子教室（主婦の友社）」を見たら、『ハンドミキサーの高速でもったりするまで泡立てる。その後、低速にして1分ほど泡立てる。』と書かれている。

全卵を使っていたことと、『もったりするまで』という曖昧な表現に、ついつい、かき混ぜすぎていたのだろう。論文に従って作ると、かき混ぜている段階で生地の艶が違う。

「はじめてのお菓子教室」では180度で25~30分焼くと書かれていたが、別の論文には160度の低温で焼くと、クッション構造が残りフワフワになると書かれていた。

メレンゲのかき混ぜ時間と焼成温度を変えたことによって、自分史上最高傑作のスポンジケーキが焼きあがった。

今夜は、中華風おこわ（丸美屋）にカキフライとポトフで満腹になり、デコレーションをする意欲がなくなってしまった。明日、飾りつけをしよう。