小説『黄色い雨』
- カテゴリ:小説/詩
- 2019/11/02 13:54:49
フリオ・リャマサーレス 著
『黄色い雨』を読みました。
『黄色い雨』を読みました。
ここのところたて続けに
日本の小説を読んできて
そろそろ海外小説をと思い
どうせなら雰囲気のある
「かちっ」とした小説をと思い
本書を選んでみました。
日本の小説を読んできて
そろそろ海外小説をと思い
どうせなら雰囲気のある
「かちっ」とした小説をと思い
本書を選んでみました。
スペインの山奥の
過疎化が進みほぼ廃墟と化した村に
一人住み続ける男性村人の生きざまを描いた話で。
過疎化が進みほぼ廃墟と化した村に
一人住み続ける男性村人の生きざまを描いた話で。
「かちっ」ではなく
「ずしーんっ」でした。
重い。
ひたすら重い。
孤独を突きつめるとは
こういうことなのかと
圧倒されました。
「ずしーんっ」でした。
重い。
ひたすら重い。
孤独を突きつめるとは
こういうことなのかと
圧倒されました。
主人公の回想というかたちで
村民がだんだんと去っていくさま
家族が失われていくさま
村の建物が朽ち果てていくさま
自身の心身が朽ち果てていくさまが
ときに冷徹に
ときに詩情的に語られ
悲哀と狂気と
スピリチュアルな不気味さと清浄さとが
渾然一体となった世界が
展開され続けたのでした。
村民がだんだんと去っていくさま
家族が失われていくさま
村の建物が朽ち果てていくさま
自身の心身が朽ち果てていくさまが
ときに冷徹に
ときに詩情的に語られ
悲哀と狂気と
スピリチュアルな不気味さと清浄さとが
渾然一体となった世界が
展開され続けたのでした。
本書の前に読んだ
『蜜蜂と遠雷』とのギャップにおののき
読むのに相応の気力を必要としたけれど
かえって心がネガティブなときに読むと
かえって心がフラットになれる小説なのかも?
『蜜蜂と遠雷』とのギャップにおののき
読むのに相応の気力を必要としたけれど
かえって心がネガティブなときに読むと
かえって心がフラットになれる小説なのかも?
どうやらそれも山奥の過疎化した村のミステリーだとか。
そして僕の知り合いが
館山の農村で無農薬の農業を始めたことを最近知り
なんだか過疎化つながりを感じてしまう今日この頃です。
日本の過疎化もそうだけど、
残される側の心理状態って、想像を超えるものがありますよね。
悲しいときは泣ける映画を見るといいというから、
孤独に苛まれているときにぴったりな小説なのかもですね^^;
しかし、自分も朽ちていく描写とか、どういう人生経験をすると描けるのか。不思議な。