Nicotto Town



ヴァンパイアレディ、買い食いとパンク服に目覚める

ヴァンパイアレディ、買い食いとパンクファッションに目覚める

もらったステキコーデ♪:16

「…なんの騒ぎかしら?!」
遠くからとても楽しそうな声が聞こえて来ることに気づいたヴァンパイアレディ。
吸い寄せられるように声のする方へ歩いていくと、そこは学園祭真っ只中のヒツジ学園だった。

ワイワイ、ガヤガヤ…

屋台や出し物で賑わう校内を眺めながらブラブラしていると、飛びぬけて長い列が出来ている屋台を見つけた。
(こんなに並んでいるなんて、何を売っているのかちょっと気になるわ。)
人間に交じって列に並ぶヴァンパイアレディ。

「チーズドッグ1個ください♪」
「300円になります」
「はい、どうぞ。ありがとうございま~す。」

(あれは“ちーずどっぐ”というのね)

「“ちーずどっぐ”1個頂けるかしら。」
「…は、はい、300円になります」
ヴァンパイアレディの美貌と赤い瞳に一瞬動揺したものの、すぐに通常通り商品を準備する売り子だった。
(え~と、確か鞄の中の財布に“にほん”で使える通貨が入っていたわね)
鞄の中から財布を取り出して、慣れない手つきでお金を出して売り子に渡す。
「はい、どうぞ。ありがとうございま~す。」
売り子からチーズドッグを受け取ると、座れる場所を探してキョロキョロするヴァンパイアレディだったが
(まぁ!みんな歩きながら食べてるわ!これが“ちーずどっぐ”を食べる時の作法なのかしら?)
意を決して、周りと同じように歩きながらチーズドッグに齧り付いた。
(…人間の食べ物がこんなに美味だったなんて!それに、歩きながら食べるというのも何だか楽しいわ。)
その後、他の屋台でも食べ物を買って歩きながら食べている内に、すっかり買い食いの魅力にはまるヴァンパイアレディであった。

/ワーッ!キャーキャー!

「な、何ですの?!」
一際大きな歓声と、鳴り響く今まで全く聞いた事のない音楽
弾かれる様に音のする方へ向かうと、そこではパンクバンドのライブの真っ最中だった。
(な…何なの、見た事の無い楽器に聞いた事の無い音楽、そして何よりあの奇抜な衣装!)
初めて見るパンクバンドのライブに衝撃を受けながらも、気づけば周りの観客と一緒に熱狂していた。
ライブが終わってバンドメンバーがステージを降りると、思わず人込みをかき分けて近づくヴァンパイアレディ。
「あ、あの、とても素敵でした!」
突然目の前に現れた赤い瞳の美女に驚くバンドメンバーだったが、
褒められたのが嬉しかったのかすぐに「ありがとう」と返した。
「音楽も勿論素敵ですが、皆さんのその衣装とても素敵ですわ!」
興奮気味に話すヴァンパイアレディの様子を見ていたバンドメンバーの一人が話しかけた。
「アンタ、そんなに私達の衣装が気に入ったの?」
「ええ、とても。」
「だったら、丁度予備の衣装があるから試しに着てみる?」

10分後

「うん、思った以上に似合うね!すごくいいよ!」
予備の衣装に着替えたヴァンパイアレディを見て頷くバンドメンバー。
「赤い髪と目が衣装ととてもよく合っているよ。ねぇ、その目ってカラコン?」
「う、うん、“からこんいれてる”の。」
「そうなんだ、色白の肌に映えて良く似合ってるよ。」

こうして、すっかり買い食いとパンクファッションに嵌ったヴァンパイアレディは、上機嫌で魔界へと帰っていった。

アバター
2019/10/20 00:05
てりぃさん、めーぐるさん、コメントありがとうございます^^

試しにヴァンパイアフェイス+ロゼッタヘアーでブリティッシュパンクガールを着せたら思いの外似合ってたのですが、楽器が無かったので代わりにチーズドッグを持たせてみたところこんなお話になりました。
(もし色ガチャのにゃんこギターが当たってたら、バンドを組むor加入するお話になってたかも)

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました(ペコリ)
アバター
2019/10/19 19:19
ヴァンパイアレディさん、現世を満喫されましたね~^^♪
パンクファッションとてもお似合いです♪
アバター
2019/10/19 08:31
ヴァンパイアとちーずどっぐとは意外な組み合わせですね。
ほっこりしました^^



Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.