ペーター・ハントケ、ブラボー!
- カテゴリ:日記
- 2019/10/10 21:02:10
ノーベル文学賞に
ペーター・ハントケの名前が!
さあ、みなさん!
ヴィム・ヴェンダース監督、ペーター・ハントケ脚本の
『ベルリン・天使の詩』を見ましょう。
ペーター・ハントケの立場、
特にユーゴスラビア内戦に対する意見表明に対して
異論はあると思います。
ですが、それは
エミール・クストリッア監督の
『アンダー・グラウンド』と同様、
(この映画もユーゴスラビア内戦に対する
喧々囂々の議論を巻き起こしたのですが)
しかし、多様な立場からの見解とその表現を見た上で、
あなた自身が、その賞に相応しいかを判断すべきではないでしょうか。
2014年、安寿がベルリンに2ヶ月滞在した際、
『ベルリン・天使の詩』に登場する
カイザー・ヴィルヘルム教会、
戦勝記念塔、
ポツダム広場、
そして、刑事コロンボで有名なピーター・フォークが、
ベルリンの天使に向けて手を差し伸べる舞台となった
ブラット・ブルスト(焼きソーセージ)の
インビス(立ち食い店・すでに廃業)まで、
安寿はせっせと歩きまわったものでした。
ベルリンの天使が歩む軌跡は、
ベルリンが抱える歴史上の傷を負いながらも、
それを引き受けつつ、
未来に向かって歩き出そうとする天使、
否、この世界に関わらない存在であることを辞めた元天使の、
人間として生きる意思の歩みに他ならないように思うのです。
さあさ、ご覧あれ。
追伸:
ちなみに
『善き人のためのソナタ』
そのラストシーン、
ベルリンの、マルクス大通りにある書店(すでに廃業)や
『グッバイ、レーニン』の舞台であるマルクス大通りも
せっせと歩いていた…
それが、当時の安寿です。
それぞれ、一見の価値ありですぞ。
なお、この映画のハリウッドによるリメイクである
「シティ・オブ・エンジェル」もありますが、
その作品は、まだ見ていないので、
安寿としては論評は差し控えます。
安寿がピックアップした映画は、
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すべて借りることが出来ると思います。
そういったサービスを利用すれば、
それほどの散財することなく、
至福の時を過ごせるかと思います。