おススメの五台(国産フィルムカメラ)
- カテゴリ:アート/デザイン
- 2019/09/21 18:34:38
銀塩カメラがしぶとく残っており、若い人が銀塩機を提げてるのも見る。
ウレシイことである。芸術の秋である。義務感にかられる。
国産の名機を紹介せねばならぬ。止めてもムダである。
なお、最低でもフィルムのASA感度、レンズのF値と絞り、シャッター速度、
これらの関係を教えてくれる高齢者ないしは解説書が必須ですので。
被写体に向けてカシャ、ワァ綺麗というのはデジタルに任せましょう。
1.リコー XR500+50mmの標準レンズ
本気で銀塩写真やろうと思った人に一番勧められる組み合わせ。
チープな樹脂製ボディだが決してオモチャではなく、基本が全て入っている。
ファインダーが見やすく、露出計もついてる。しかも軽くて丈夫。
リコーとペンタックスは共通のKマウントなので、ペンタのレンズが使える。
50mmの標準レンズはリコーのもペンタのも安く手に入る。
コイツで「晴天、ASA100、F11だから1/250秒かな?」と練習しましょう。
2.キャノン デミEE17
ハーフ判のコンパクトカメラ、シャッタースピード優先EE機。
コレはとにかく優秀なカメラです。F1.7の広角レンズの映りも見事だし、
ファインダーを覗いたときの縦型窓に出てくる情報も必要十二分。
デミシリーズの最上位機種だったので、大切にしていた人が多く、
未だに動くのは驚きです。操作部もたいへん軽快、でも精密なつくり。
24枚撮りフィルムで50枚近く撮れるのも長所です。
3.ニコン EM+一番安く手に入るFマウントレンズ
ジウジアーロのデザインした絞り優先AE専用機。操作は絞りを決めるだけ。
この名機、作るほどニコンが赤字を抱えたという逸話のあるカメラでして、
普及機だけど全く安っぽくない。カワイイ。ファンも多い。
問題はニコンのレンズがどれもこれも高いということ。でも抜け道はある。
絞り連動のAiニッコールを諦めて、もっと古いマニュアルレンズにする。
レンズメーカーからFマウントの互換品もたくさん出ているから、それで凌げる。
4.オリンパス PEN-FT+ついてるレンズ
ハーフ判の露出計内蔵一眼レフ、オリンパスのデジタル機の遠いご先祖様。
ビートルズが来日した年に売り出された、世界を驚嘆させた超精密機です。
とにかく触ってほしい。日本の匠の技がこれでもかと詰まってます。
これもレンズが問題。今オリンパスが出してるレンズはくっつきません。
ボディと一緒に売られている標準レンズで我慢しましょう。
ズイコーのレンズは黄変が激しいものもあるけど気にしないこと。
5.ミノルタ X-700+標準レンズ
カメラから撤退して久しいミノルタのベストセラー機です。
これまた使いやすく操作感もよい、優秀な絞り優先一眼レフ。
しかもミノルタのSRマウントレンズは人気がなく市場にゴロゴロしてる。
28mmや35mmの広角レンズが、ニコンより遥かに安く手に入ります。
リコーXR500より一段も二段も上のカメラなので作りもしっかりしてる。
私は一時期三台持ってました。ロッコールレンズが好きだったなー。
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フィルムカメラで遊ぶなら、ランニングコストを覚悟してくださいね。
フィルムが数百円、現像は安くて1000円弱、プリントは1枚40円ほど。
ネガフィルムをデジタルスキャンしてDVDに焼いてもらうのも可能です。
上記の五台、全て所有し何年も使い楽しみました。どれもいい機械です。
デジタル一眼レフとの二刀流を考える場合はニコンかリコーがいいでしょう。
失敗写真の山を築きながら銀塩ライフを楽しむ。雅です。粋です。