小説『騎士団長殺し』
- カテゴリ:小説/詩
- 2019/09/14 17:02:42
村上春樹 著
『騎士団長殺し』を読みました。
『騎士団長殺し』を読みました。
「もやっとする」
これが村上作品への
私の正直な感想なのだけれど
暗喩を読み解く能力とか
感受性の豊かさとかを試されるような
小説とか映画とかアートとかは
何かと妄想好きな私には好物であって
村上作品への「もやっ」も
あくまで心地よい「もやっ」であって
今作もそれを期待しつつ
購入しました。
これが村上作品への
私の正直な感想なのだけれど
暗喩を読み解く能力とか
感受性の豊かさとかを試されるような
小説とか映画とかアートとかは
何かと妄想好きな私には好物であって
村上作品への「もやっ」も
あくまで心地よい「もやっ」であって
今作もそれを期待しつつ
購入しました。
妻と別居中の肖像画家の男性が
仮住まいしている高名な日本画家の邸宅で
未発表の絵画作品『騎士団長殺し』を
発見したことを皮切りに
不可思議な現象を伴う様々な出来ごとに
見舞われるという話で。
仮住まいしている高名な日本画家の邸宅で
未発表の絵画作品『騎士団長殺し』を
発見したことを皮切りに
不可思議な現象を伴う様々な出来ごとに
見舞われるという話で。
隣人の白髪紳士
絵画教室の少女
病床の日本画家
そして騎士団長
それらの人々が関わったエピソードと
スピリチュアルなエピソードとが
主人公の視点で
自身の過去を振りかえりつつ
自身の内面を覗きみつつ
綿々と語られ
最終的にみえてきたものは
心の傷やわだかまりを克服するために
勇気を振りしぼって
暗闇の中をひたすら進めば
いつか人は変わることができ
結果として恩寵を授かることができるのだという
普遍的かつポジティブなメッセージなのでした。
絵画教室の少女
病床の日本画家
そして騎士団長
それらの人々が関わったエピソードと
スピリチュアルなエピソードとが
主人公の視点で
自身の過去を振りかえりつつ
自身の内面を覗きみつつ
綿々と語られ
最終的にみえてきたものは
心の傷やわだかまりを克服するために
勇気を振りしぼって
暗闇の中をひたすら進めば
いつか人は変わることができ
結果として恩寵を授かることができるのだという
普遍的かつポジティブなメッセージなのでした。
またところどころで
食べる・飲む・寝る・愛する・音楽・アートといった
生きていく中での何気ない愉しみの尊さと
それらの愉しみと人間性を根底から奪う
戦争の陰惨さが描かれていて
作者の想いを垣間見た気がしました。
食べる・飲む・寝る・愛する・音楽・アートといった
生きていく中での何気ない愉しみの尊さと
それらの愉しみと人間性を根底から奪う
戦争の陰惨さが描かれていて
作者の想いを垣間見た気がしました。
最初のうちは「長いな・・」と感じたけれど
読み終えたときには
感慨深い気持ちと共に
「いつかまた読み返してみよう」と思いました。
読み終えたときには
感慨深い気持ちと共に
「いつかまた読み返してみよう」と思いました。
作中で主人公が
オペラを聴く場面がいくつかあって
何かと影響を受けやすい私は
3時間以上のオペラ「ばらの騎士」を
スマホにダウンロードして
ときどき聴いているのだけれど
今読みはじめた小説も
すてきな音楽がたくさん出てきそうなので
スマホの容量が少し心配なこの頃です。
オペラを聴く場面がいくつかあって
何かと影響を受けやすい私は
3時間以上のオペラ「ばらの騎士」を
スマホにダウンロードして
ときどき聴いているのだけれど
今読みはじめた小説も
すてきな音楽がたくさん出てきそうなので
スマホの容量が少し心配なこの頃です。
所謂 ”ハルキスト”で・・・
彼女と別れてから
その後 ”村上春樹”作品を手に取ったことが
ありませんw
また
そのうち
読んでみようかな~と思いながら…
ユウさんの一押し作品は何ですか(#^^#)?
今度せめて『ノルウェイの森』くらいは読んでみようと
待機させてます。
この作品はオペラを聴く場面が出てくるなら、私にはもってこいかも!
「ばらの騎士」もいいですね~!
若いツバメがいるなんて、夫人がうらやましい(そっちか
日記記事を読ませて頂いた印象では、「羊をめぐる冒険」の3部作的な世界を感じます。
「もやもやサマーズ2」ならぬ「もやもやハルキ2」なのでしょうか。
でもメッセージ自体は昔の作品と違い、大分はっきりしたポジティブなモノになって来てるんですね。
知的好奇心を煽る部分がありますね。
最近の村上作品は
彼自身の狙いなのかどうかはわからないけれど
物語としての統一感に欠ける気がするのですが
新しい読者にはそれがまた魅力になっているようですね。
昔の作品が好きな僕にはちょっと残念なのだけれど。