不成立
- カテゴリ:小説/詩
- 2019/09/12 01:17:54
別れて3ヶ月目
受話器の先からあなたの声が聞こえた
何事も無かったかのように
いつもと同じ口調で
「ちょっと気になって・・・」
「今何をやってるのかなって思ってさ」
声を聴いた瞬間
空白の時間が消えた
他愛のない会話が
堰を切ったように続く
昨日街で見かけた変わった人
電車が5分遅れて来た事
今日の夕食のおかず
靴下に開いた穴の事
待ち合わせ場所は池袋のTVの前
それともハチ公のシッポの先
当たり前の感覚
それが普通の感覚
窓ガラスに映る自分の姿
その横に誰かがいる
きっと明後日は快晴だ
不成立だった3カ月を忘れるくらいに
声を聴いた瞬間に
戻りました
相手の声に気まずさ感と
独特の甘えを感じたからです
すんなりと3か月前に戻りました^^
粋生夢詩様
不成立
二人で行っていたゲームが
何かの原因で途中で終わってしまった様な・・・
それが取り除けられれば
じゃぁ続き始めますか的かな?
人間って瞬間に何かを感じ取る
たまに間違っている事もあるけど
今回は正しかったようです
ねこみみ様
次に会う約束をしたのが
明後日です
気持は明日にも会いたいですけど
なぜか一日明けました
心の準備が必要だったのかも
『不成立』と言う言葉遣いが新鮮でした。
それは空白でもなくミュートでもなく
「二人でなかった時間」が横たわっているのでしょうね。
けれど久しぶりの電話なのに変わらない口調。
二人の時間を『成立』させるには十分なのでしょうね。
その瞬間に「私」の心は踊ったのでしょうか
それとも、あの時のあの心にすっと戻ったのでしょうか
嬉しい事ですね^^
其の様な出会いに憧れます
リアルっぽいですかね・・・
ちょっと昔を思い出したので・・・書いてみました
高田馬場で喧嘩をして
新宿で復活しました
電話からの声って魔法かなって思いました
月は5月、時間は20時ころ
変に覚えているものです^^
不成立だった3年を忘れるくらいに
快晴のような希望に出逢いたいです。