口笛を吹く
- カテゴリ:小説/詩
- 2019/08/27 01:39:34
突然の雨
0時を回っている
それは激しく窓ガラスをたたく
全てを破壊するような音で
私は口笛を吹いた
それは深夜のアクセント
雨音に消されて
誰にも聞こえない
高らかに
口笛を吹く
私だけが知っている秘密を
暴露するかのように
密かな想いを人前で
告白するかのように
恐いものは無い
今の自分は完全にフリーだ
邪魔をする人は
誰一人としていない
無限の宇宙の中のこの一画
私だけのこのスペース
あまりにも小さいけど
心の中は無限大だ
雨よもっと強く降るがいい
私も負けずに口笛を吹く
崩れかけた心の修復をする為に
誰にも邪魔されずに強くもっと強く吹く
自分自身の想いを吹きまくる
この暗闇の強い雨が止むまでは
夜の口笛
子供の頃に親に怒られた記憶があります
もっとも昼間にも吹くこともめったにありません
自然に出てきたのです
その時の心理状態は開放的だったのかも
お薦め?サイトには「夜に爪を切ってはいけない」
なんていうページもありました
日本人の感覚ってやっぱ好きですね
静かに口笛を吹きました後、強い想いが浮かんだのでしょうか。
どれ程に強い雨音も
「私」の想いには勝てないでしょう。
誰の耳にも届かない口笛は
「私」の耳には何よりも強く響くのでしょう。
それはどの様なメロディなのでしょうか。
夜、口笛を吹いては為りませんと、私も子どもの頃に叱られました。
「泥棒の合図だからね」との事でした。
数十年前の泥棒が口笛で合図を送っていたとは考えにくいのですが汗汗
そういう事でして、少し調べて見ましたら面白いサイトを見つけましたので
貼らせて戴きますね^^
https://wanosuteki.jp/post_11723
深夜、突然のどしゃ降り
音を聞いた瞬間にリズムを感じました
誰もいない8畳ちょっとのダイニング
軽く夜には吹かない口笛を・・・
でも雨の音がスゴイ
負けずに自分の音も大きくなる
夜中の妙な自然との一体感
と同時に自身が浮き出てくる感じ
夜中の瞬間の自己覚醒?
ねこみみ様
宇宙の中で小さな自分も
心は無限に広がっていく
ありきたりですが
いつもそんな感じで考えています
令実様
夜中の口笛はやはりいけませんね^^
自分でもそう思います
最近の雨は短時間で極端に強すぎ
窓ガラス、出窓の屋根にたたきつけるような雨
そんな中、恐いものなど何もない
自分一人のスペースが宇宙船の中みたいに?
エンジン全開!てな感じで・・・
粋生夢詩様
無意識に出てきたので
多少は鬱憤が溜まっていたのかも・
でも途中から
雨への対抗意識が出てきたかも?
心の赴くままに
進軍ラッパじゃないけど
たまには良いですよね
そこで奏でるのはどんな曲なのでしょう。
唇から溢れるのは縛られない心の自由。
メロディは力強く夜を振るわせるのでしょうね。
子供の頃叱られました。
しーんとした真夜中に口笛吹いたら、そりゃ不気味ですが、
破壊するような大雨の音なら、負けてなるかという強い意志を感じます。
最後の2行が奥底に秘めた揺らがぬ意思を感じます。
静けさの中にも、力強さのある詩ですね。
雨に戦いを挑む。しかも気弱な口笛という音で。
どこまででも負けない。どこまででも挑んでいく。力強さを感じます。
いつものセカンドさんとは違った角度の詩ですが、決して引きを取らない感じの詩ですね。
たたきつける雨。挑んでいく口笛。真夜中の戦いを高く感じました。