岩見沢から室蘭本線、そして日高本線。
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2019/08/15 16:13:18
7月31日の続きです。
新十津川駅から少し歩くと、滝川駅に向かうバスがあるので、
そのバスで、今回の旅の出発点である滝川に出ました。
そのバスで、今回の旅の出発点である滝川に出ました。
滝川の駅まで、バスで10分ほどの距離。
だったら、地元民は、札沼線を使わず、
みんな滝川に出て、滝川から電車に乗るでしょう。
だったら、地元民は、札沼線を使わず、
みんな滝川に出て、滝川から電車に乗るでしょう。
滝川から各駅列車に乗って、岩見沢へ。
そして、そこから室蘭本線に乗って、苫小牧に向かいます。
そして、そこから室蘭本線に乗って、苫小牧に向かいます。
この室蘭本線も、本線と名前がついていますが、
岩見沢と苫小牧の間は、各駅列車のみ。
岩見沢から苫小牧まで通して走る列車は、1日6本のみです。
岩見沢と苫小牧の間は、各駅列車のみ。
岩見沢から苫小牧まで通して走る列車は、1日6本のみです。
岩見沢駅の改札を出て、すぐのところに
炭鉱町の資料館みたいなところがあったので、
そこを覗いてみましたが、
室蘭本線は、夕張炭鉱など、空知地方に多くあった炭鉱と、
室蘭港を結ぶ重要な路線だったのですね。
他にも小樽港などから、石炭が積み出されていったようです。
炭鉱町の資料館みたいなところがあったので、
そこを覗いてみましたが、
室蘭本線は、夕張炭鉱など、空知地方に多くあった炭鉱と、
室蘭港を結ぶ重要な路線だったのですね。
他にも小樽港などから、石炭が積み出されていったようです。
しかし、2019年3月に、
夕張と新夕張を結んでいた夕張支線は廃止されましたし、
この資料館のパンフレットを見ると、
他にもいくつもの路線が、
室蘭本線や函館本線に接続する形で、
炭鉱から敷設されていたのがわかりますが、
夕張と新夕張を結んでいた夕張支線は廃止されましたし、
この資料館のパンフレットを見ると、
他にもいくつもの路線が、
室蘭本線や函館本線に接続する形で、
炭鉱から敷設されていたのがわかりますが、
それらの路線は、すでに廃線になって久しいわけです。
今は昔、多くの炭鉱が空知地方に有りけり…。
今様の今昔物語が書けそうです。
12時52分、岩見沢を出発。
この路線は、高校生の姿を多く見かけたので、
まだ廃線にはならないでしょうが、
しかし、1両編成での運行です。
まだ廃線にはならないでしょうが、
しかし、1両編成での運行です。
室蘭本線も、この区間は、
これといった見所はなく、そうこうしている内に、
14時15分、苫小牧に到着。
これといった見所はなく、そうこうしている内に、
14時15分、苫小牧に到着。
苫小牧から日高本線の動いている部分だけを
往復してこようと思います。
往復してこようと思います。
といっても、苫小牧駅からわずか4つ先の鵡川という駅まで、
30キロ程度しか列車は走っていません。
30キロ程度しか列車は走っていません。
日高本線は、本来ならば、
途中駅の静内・浦河を通って、襟裳岬手前の様似という街まで、
海岸沿いを146キロに渡って走る路線なのですが、
しかし、ここも根室本線の東鹿越-新得間と同様、
2015年冬の爆弾低気圧の影響で、土砂が高波によって流出し、
そのまま復旧されないまま、廃線となることが決まっています。
途中駅の静内・浦河を通って、襟裳岬手前の様似という街まで、
海岸沿いを146キロに渡って走る路線なのですが、
しかし、ここも根室本線の東鹿越-新得間と同様、
2015年冬の爆弾低気圧の影響で、土砂が高波によって流出し、
そのまま復旧されないまま、廃線となることが決まっています。
様似までは代行バスが走っているのですが、
この代行バスは、そのまま路線バスへと変わっていくのでしょう。
この代行バスは、そのまま路線バスへと変わっていくのでしょう。
14時32分、苫小牧を発車。
列車は2両で、そこそこ乗客がいます。
列車は2両で、そこそこ乗客がいます。
苫小牧の駅を出て、日高本線に入ると、
工業団地として開発された苫東地区が見えたかと思えば、
すぐに湿原のようなところを走ったりします。
工業団地として開発された苫東地区が見えたかと思えば、
すぐに湿原のようなところを走ったりします。
つまり、この辺りは、本来は何もない湿原地帯だったのですが、
高度成長の頃、政府の新総合開発計画の一環として開発されたのです。
高度成長の頃、政府の新総合開発計画の一環として開発されたのです。
しかし、すぐに重厚長大型の産業計画は行き詰まり、
開発された面積の多くは、借り手が見つからないまま、
巨大な負債を抱えて、今日に至っているわけです。
開発された面積の多くは、借り手が見つからないまま、
巨大な負債を抱えて、今日に至っているわけです。
そんな空き地というべきか、湿原というべきか迷う場所を、
列車は快調に走っていくと…。
列車は快調に走っていくと…。
見えてきました。
北海道電力・苫東厚真火力発電所の巨大な姿が。
北海道電力・苫東厚真火力発電所の巨大な姿が。
ここは、2018年9月16日、
北海道胆振東部地震が発生した際、緊急停止したのですが、
その結果、北海道の電力需給バランスが一挙に崩れて、
他の発電所も連鎖してストップし、
北海道全域がブラックアウトするという事態を生み出した発電所です。
北海道胆振東部地震が発生した際、緊急停止したのですが、
その結果、北海道の電力需給バランスが一挙に崩れて、
他の発電所も連鎖してストップし、
北海道全域がブラックアウトするという事態を生み出した発電所です。
こんなところにあったのですね。
海沿いにあり、港が隣接して作られ、
そこから発電所の敷地内に石炭が運ばれて、
積み上げられているのがよくわかりますが、
しかし、ここで使われている石炭は、
北海道産の石炭ではなく、海外の石炭です。
そこから発電所の敷地内に石炭が運ばれて、
積み上げられているのがよくわかりますが、
しかし、ここで使われている石炭は、
北海道産の石炭ではなく、海外の石炭です。
なんで、北海道の電力供給の大きな割合を、
この苫東厚真発電所一箇所だけで担っていたのか。
この苫東厚真発電所一箇所だけで担っていたのか。
それは、日本海側の積丹半島にある泊原発が、
未だに稼働停止しているからだと思われます。
泊原発が再稼働すれば、日本海側と太平洋側二つの発電所で
未だに稼働停止しているからだと思われます。
泊原発が再稼働すれば、日本海側と太平洋側二つの発電所で
電力供給を担うことができるからです。
ですが、泊原発の再稼働に期待するよりも、
もっと小規模の発電所を北海道各地に分散して建設し、
そうすることで、安定した電力供給体制を実現した方が
良いのではないかと私は考えますが、どうでしょう?
もっと小規模の発電所を北海道各地に分散して建設し、
そうすることで、安定した電力供給体制を実現した方が
良いのではないかと私は考えますが、どうでしょう?
苫小牧を出発して、わずか30分程で鵡川駅に到着。
駅の周辺には何もないですが、
しかし、駅舎はしっかりしてますし、
大型バスが入れるロータリーもあります。
駅の周辺には何もないですが、
しかし、駅舎はしっかりしてますし、
大型バスが入れるロータリーもあります。
そして、乗ってきた大部分の乗客は、
この代行バスに乗り込んでいきます。
といっても、20名もいませんが…。
この代行バスに乗り込んでいきます。
といっても、20名もいませんが…。
そのうち、いつかこのバスに乗って様似まで行き、
そこから襟裳岬を回って、帯広に抜けてみたいと思いますが、
それはまた、いつの日か。
今回は、ここから苫小牧に戻り、
そして、札幌に戻ります。
そこから襟裳岬を回って、帯広に抜けてみたいと思いますが、
それはまた、いつの日か。
今回は、ここから苫小牧に戻り、
そして、札幌に戻ります。
さて、これで北海道の札幌以東の路線は、
あらかた乗り尽くしたように思います。
乗っていないのは、富良野線と石勝線だけ。
特に近々廃止される予定の路線、
廃止が検討されている路線は、
一通り制覇したのでないでしょうか。
あらかた乗り尽くしたように思います。
乗っていないのは、富良野線と石勝線だけ。
特に近々廃止される予定の路線、
廃止が検討されている路線は、
一通り制覇したのでないでしょうか。
とはいえ、こんな旅が成り立つこと自体、
北海道が大きな転機にさしかかっていることを現しているわけで、
なんともはや…。
北海道が大きな転機にさしかかっていることを現しているわけで、
なんともはや…。
次回、北海道を訪れるのは、いつになるのか。
その時、使用する交通機関は鉄道なのか、
それとも、それ以外の何かなのか、
今の段階ではわかりませんが、
でも、鉄道という旅の手段も残って欲しいなあ。
その時、使用する交通機関は鉄道なのか、
それとも、それ以外の何かなのか、
今の段階ではわかりませんが、
でも、鉄道という旅の手段も残って欲しいなあ。
鉄道好きの旅行者たちは皆、そう考えるのでしょうが、
それだけでは済まない北海道の自治体事情と経済事情を
なんとかしなければ、廃線は元より、
廃バス路線も防ぎようがないのかもしれません。
それだけでは済まない北海道の自治体事情と経済事情を
なんとかしなければ、廃線は元より、
廃バス路線も防ぎようがないのかもしれません。
おしまい。
P.S. この日は、札幌のすすきので、
みそラーメンを食べました。
美味しいと評判のお店は、
ラーメン横丁の中よりも、
すすきののいろいろな場所に散らばっているようです。
しかし、札幌なのに暑い。
この旅の終盤は、札幌でも4年ぶりの熱帯夜という猛暑続きでした。
そんな暑い最中、ラーメン屋の列に30分も並んで汗だくになり、
味噌ラーメンを食べて、また汗だくになるという状態。
結局、この旅で2回も洗濯をすることになりました。
この旅の終盤は、札幌でも4年ぶりの熱帯夜という猛暑続きでした。
そんな暑い最中、ラーメン屋の列に30分も並んで汗だくになり、
味噌ラーメンを食べて、また汗だくになるという状態。
結局、この旅で2回も洗濯をすることになりました。
明日、飛行機で成田に向かいます。
東京は、もっと暑いのだろうな、嫌だなあ…。
東京は、もっと暑いのだろうな、嫌だなあ…。