稚内から留萌へ
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2019/08/15 15:49:17
7月30日(火)
今日もまた、早起きをして、
稚内発、5時20分の列車に乗ります。
稚内発、5時20分の列車に乗ります。
同じ宿の人たちも、
ある人は、フェリーに自転車を乗せて利尻島に向かい、
ある人は、バイクでオホーツク海沿岸を南下して、
知床に向かい、
そして、この列車に乗って、
旭川に向かう青春18切符利用者も、
ある人は、フェリーに自転車を乗せて利尻島に向かい、
ある人は、バイクでオホーツク海沿岸を南下して、
知床に向かい、
そして、この列車に乗って、
旭川に向かう青春18切符利用者も、
数名います。
稚内発の普通列車は、1日に4本しかないので、
青春18切符の旅行者が利用できる列車も
自ずと限定されてしまうのです。
青春18切符の旅行者が利用できる列車も
自ずと限定されてしまうのです。
稚内のホームには、
「枕崎駅より3,099.5キロ」の表示が。
JR九州の指宿枕崎線の終着駅から
「枕崎駅より3,099.5キロ」の表示が。
JR九州の指宿枕崎線の終着駅から
ここ稚内まで、線路は続くよ、どこまでも。
一両編成の列車で定時に出発。
稚内の市街を過ぎて、
高台の上に出ると、そこはもう原野。
稚内の市街を過ぎて、
高台の上に出ると、そこはもう原野。
昨日と同様、
どんよりとした霧に覆われていて、
薄暗く薄寒く、
昼間だというのに魑魅魍魎たちが
飛び交っていそうな気配があります。
どんよりとした霧に覆われていて、
薄暗く薄寒く、
昼間だというのに魑魅魍魎たちが
飛び交っていそうな気配があります。
抜海という駅の手前には、
海の向こうに利尻島が見える絶景ポイントがあるのですが、
しかし、霧の中を走る始発列車は、
その場所を通過する際、速度を緩めることもなく、
途中駅で乗ってくる乗客もなければ、降りる乗客もなく、
そして、1時間ほど走って、幌延という駅に着き、
ここで私は列車を降ります。
海の向こうに利尻島が見える絶景ポイントがあるのですが、
しかし、霧の中を走る始発列車は、
その場所を通過する際、速度を緩めることもなく、
途中駅で乗ってくる乗客もなければ、降りる乗客もなく、
そして、1時間ほど走って、幌延という駅に着き、
ここで私は列車を降ります。
降りた乗客は、もちろん私一人。
なぜ、ここで降りたかと言えば、
幌延駅から日本海沿いを南下していく路線バスがあるからです。
その名も沿岸バス。
このバスで途中の留萌に向かい、
そこから留萌本線に乗る計画です。
なぜ、ここで降りたかと言えば、
幌延駅から日本海沿いを南下していく路線バスがあるからです。
その名も沿岸バス。
このバスで途中の留萌に向かい、
そこから留萌本線に乗る計画です。
6時30分。
観光バスのような車両で、
留萌経由・旭川行きの快速バスが、
幌延駅を出発。
幌延駅を出発。
乗客は、やはり私一人。
幌延駅周辺には、いくつか信号があったのですが、
そこを過ぎれば、後は霧の中に消えるまっすぐな道路が続くばかり。
先行車も後続車も、そして対向車も見かけません。
海から草原を吹き渡ってくる風に煽られることがないよう、
そこを過ぎれば、後は霧の中に消えるまっすぐな道路が続くばかり。
先行車も後続車も、そして対向車も見かけません。
海から草原を吹き渡ってくる風に煽られることがないよう、
道の片側には防風壁のようなものが、ずっと続いています。
こんな風景の中を、バスはきっちり時速70キロで進んでいくのですが、
信号も対向車も見かけないし、
風景もまったく変わり映えがしない。
しかも、霧で覆われていて、
運転手さんは、眠気をもよおさないのでしょうか。
信号も対向車も見かけないし、
風景もまったく変わり映えがしない。
しかも、霧で覆われていて、
運転手さんは、眠気をもよおさないのでしょうか。
手塩の街に到着。
ここは天塩川河口の街なのですが、
やはり、ひっそりしていて、
人影というものを見かけません。
やはり、ひっそりしていて、
人影というものを見かけません。
時折、車が行き交うだけ。
もうそろそろ出勤の時間帯だというのに…。
街全体が眠っているかのようです。
もうそろそろ出勤の時間帯だというのに…。
街全体が眠っているかのようです。
天塩町から次の遠別町に向かう間に、
「稲作最北の地」という看板がありました。
「稲作最北の地」という看板がありました。
夏でもこんな風に霧に覆われていたら、
稲作は、むずかしいでしょう。
というか、こんな地でも稲作ができること自体、
品種改良のおかげというべきか、
農業技術の発達のせいか、
ともかく大したものです。
稲作は、むずかしいでしょう。
というか、こんな地でも稲作ができること自体、
品種改良のおかげというべきか、
農業技術の発達のせいか、
ともかく大したものです。
遠別町を過ぎると、
バスは海岸沿いの道を走るようになります。
バスは海岸沿いの道を走るようになります。
このバス路線は、
1987年、国鉄がJRへと民営化された際、
JR北海道に引き継がれることなく、
そのまま廃線となってしまった羽幌線を代替しています。
1987年、国鉄がJRへと民営化された際、
JR北海道に引き継がれることなく、
そのまま廃線となってしまった羽幌線を代替しています。
ですので、時折、道路と平行するように、
昔の羽幌線の跡や橋脚が現れます。
ですが、バスの乗客が私一人であることからもわかるように、
相当な赤字路線だったのだなと思います。
昔の羽幌線の跡や橋脚が現れます。
ですが、バスの乗客が私一人であることからもわかるように、
相当な赤字路線だったのだなと思います。
幌延と留萌の中間点・羽幌の街に近づくにつれ、
ようやく乗客が乗ってきました。
その乗客の多くは、羽幌の街、
特に道立羽幌病院に向かう高齢者の方たちでした。
ようやく乗客が乗ってきました。
その乗客の多くは、羽幌の街、
特に道立羽幌病院に向かう高齢者の方たちでした。
今は夏休み中なので、高校生の利用がありませんが、
高齢者と高校生が、このバスの主たる乗客なのでしょう。
高齢者と高校生が、このバスの主たる乗客なのでしょう。
羽幌の街に8時10分頃到着。
羽幌を過ぎると、道路に車の姿が増え、
地方の国道を走っている感じになってきます。
地方の国道を走っている感じになってきます。
同時に羽幌から留萌にかけて、
海岸沿いの高台の上に、
大きな風力発電がいくつも聳え立っているのを
見かけるようになります。
海岸沿いの高台の上に、
大きな風力発電がいくつも聳え立っているのを
見かけるようになります。
霧が立ちこめる中、遙か先の丘の上に、
巨大な風力発電が、いくつも立ちはだかり、
そのプロペラを回し続けている姿は、
まるで『風の谷のナウシカ』に出てくる巨人兵を思い起こさせます。
プロペラを廻してない風力発電は、
巨大な風力発電が、いくつも立ちはだかり、
そのプロペラを回し続けている姿は、
まるで『風の谷のナウシカ』に出てくる巨人兵を思い起こさせます。
プロペラを廻してない風力発電は、
死に絶えてしまった巨人兵のようで、なんか不気味です。
留萌の街に近づくにつれ、乗客が増え、車も増え、
9時30分、ようやく留萌駅に到着。
約3時間のバス旅でした。
9時30分、ようやく留萌駅に到着。
約3時間のバス旅でした。
続く。