トランプ大統領がテレビゲームを批判
- カテゴリ:ゲーム
- 2019/08/12 12:52:59
https://gigazine.net/news/20190811-mass-shootings-effect-video-game/
トランプ大統領陣営から銃乱射事件の原因は「ゲームが銃乱射事件の一因となっている」としてテレビゲームに猛批判を浴びせた。
パソコンゲームやXBOX One、PS4で遊べるファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)で銃を撃って敵を倒すという攻撃的な内容に洗脳された者が移民排斥を叫んで無差別殺人をする、という主張には一定の説得力があるだろう。
またアクション映画で主人公が次々と敵を射殺する場面に洗脳された者がイスラム教のモスクで銃乱射して41人を射殺したとしても不思議はない。
しかし移民排斥やイスラム敵視はトランプ大統領の演説に散見される思想ではないだろうか。
また全米ライフル協会は銃規制ではなく、社会に銃を蔓延させることで武力で平和を守る、という強硬論を主張している。
トランプ大統領がテレビゲーム、アクション映画を生贄にすることで自身の主張、ライフル協会の利権を守ろうというのなら、ホットコーヒー問題の再来ではないだろうか。
ホットコーヒー問題とはゲーム、グランド・セフト・オート・サンアンドレアスで性的表現があるとしてヒラリー・クリントンがゲームでの表現規制をしようと 家庭向けエンターテイメント作品製造法 制定を画策した事案。
もしこの法律が制定されればアメリカで販売されるテレビゲームは政府の検閲を受ける事になっていただろう。
トランプが銃乱射事件の原因をテレビゲームとアクション映画に押し付けているのだから、いずれ作品内容の検閲を政府主導で行うと言い出すだろう。
作品検閲はロシア、中国政府などの共産圏では日常的に行われており政府批判を含む表現などがあれば容赦なく公開不可扱いになる。
今回、射撃シーン自体が問題視されているのだからアクション映画全般で「銃による射殺シーンはカットしろ」と命令が出ればアメリカの映画産業は大打撃だろう。
またテレビゲームのジャンルとしてFPS全般が禁止されれば、失望したゲームマニアはアメリカ共和党を逆恨みするのだろう。
実のところトランプはFPSだけを問題にしている訳ではなく暴力的なゲーム全般を問題視している。
だから禁止法案が作成されれば格闘ゲーム、シューティングゲーム、アクションゲームなど全般的な検閲、規制を受けることになる。
要するに残虐なシーン全般が禁止なのだから、殴打する格闘ゲームや大爆発などのテロを連想させるシーンの排除、殺人シーン全般を禁止するなど細々と検閲で制限される。
73歳の年寄りから見ればテレビゲーム自体が有害なのだ。
トランプはインターネット掲示板自体が憎悪を増長させ銃撃事件の原因になっている、とも主張。
http://netgeek.biz/archives/145669
現在、5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)が閉鎖の危機にある。
日本の掲示板が、アメリカの銃撃事件が原因で閉鎖されたら笑い話だろう。
この理屈で行けば銃撃事件の要因になったモノは何でもトランプによって禁止されかねない状況だ。
そこでふと私は疑問に思う。
何で銃撃事件の原因から銃自体を除外して色んなものを禁止しようとするのか。
日本では銃の所持、携帯を禁止しているが、そのおかげで銃乱射事件は滅多に発生しないように思う。
諸悪の根源が銃である事は子供でも分かる理屈だがトランプはその結論を無視して訳の分からん方向に驀進している。
大統領選挙でアメリカの有権者は間違った選択をしたのだろう。
恐らく昔の事を思い出しながら政治しているのだろう。