小説『献灯使』
- カテゴリ:小説/詩
- 2019/08/03 14:18:44
多和田葉子 著
『献灯使』を読みました。
『献灯使』を読みました。
全米図書賞受賞という帯の文言に惹かれて
読みはじめたのだけれど
私を含めた日本人だけではなく
外国の人々までもが
本書の内容と現実の日本とを
照らしあわせているのかしらと
少し不安になりました。
読みはじめたのだけれど
私を含めた日本人だけではなく
外国の人々までもが
本書の内容と現実の日本とを
照らしあわせているのかしらと
少し不安になりました。
大災害によって
大地も海も汚染され
鎖国体制となった近未来の日本で暮らす
曾祖父と曾孫を描いた話で。
大地も海も汚染され
鎖国体制となった近未来の日本で暮らす
曾祖父と曾孫を描いた話で。
二人の何気ない日常生活の様子が
周辺の人々との交流とか
家族にまつわる過去のできごととかを交えつつ
描かれるのだけれど
そこで浮かびあがってくるものは
自らを袋小路に追いやり
国家存亡の危機に瀕した日本の姿で。
周辺の人々との交流とか
家族にまつわる過去のできごととかを交えつつ
描かれるのだけれど
そこで浮かびあがってくるものは
自らを袋小路に追いやり
国家存亡の危機に瀕した日本の姿で。
過激な描写はなく
陰惨な描写もなく
幻想的な描写とか
洒落のきいたユーモアとかは混じるけれど
根底に流れるものは
取り残された人間の「哀しみ」であって
以前読んだ『チェルノブイリの祈り』を
思い起こさせたのでした。
陰惨な描写もなく
幻想的な描写とか
洒落のきいたユーモアとかは混じるけれど
根底に流れるものは
取り残された人間の「哀しみ」であって
以前読んだ『チェルノブイリの祈り』を
思い起こさせたのでした。
2011年以降の一連の有り様を
様々な媒体で見聞きしてきた今の私には
本書のような突飛な未来など「起こりえない」と
言いきる自信がありません。
様々な媒体で見聞きしてきた今の私には
本書のような突飛な未来など「起こりえない」と
言いきる自信がありません。
宮崎駿監督もしくは大友克洋監督が
本書をアニメ化してくれたらなどと
妄想してみたけれど
現在の日本ではむずかしいでしょうね。
本書をアニメ化してくれたらなどと
妄想してみたけれど
現在の日本ではむずかしいでしょうね。
そして、今回の台風被害による大停電の千葉や他一部の地域
ライフラインの遮断 そして、その長期化が日本全土に及んだら
強ち インターネットも自動車もない 世の中が・・・・w
巨大隕石の大気圏突入
核戦争
想定外の地球温暖化加速
ポールシフト
などなど~日本だけでなく
全世界でそういう事態が起こる可能性も
無きにしも非ず。。。
な~んて 最近ネガティブ思考なものでついつい(;^_^Aww
そそ、個人的には「動物たちのバベル」がいいかな
独自の文化をはぐくみやすいメリットもありつつ、
孤立しやすいデメリットもあるんですよね。
昔のSF小説で書かれたことがどんどん現実になっている今、
確かに起こりえないとは言い切れないかも・・・ちょっと怖いですね^^;
村上春樹さんの『1Q84』は発刊当時なんだかまるで分からなかったのですが
いまの政治状況を見ると何を言いたかったのか、今になって分かります。
本当に文学者先生の警鐘は深いですね。
>宮崎駿監督もしくは大友克洋監督が本書をアニメ化
大御所は凄い作品作りますが、期間とお金使いますしね。(呆れ)
新しいクリエイターがどんどん育って
映画化してくれる機会が増えると良いのかも・・ですね。