別れ
- カテゴリ:小説/詩
- 2019/08/01 13:29:29
いつだったろう
あなたが別れを切り出したのは
何の答えもせずに
滑るように帰ってしまった
なぜか涙は出てこなかった
どこをどう歩いて
部屋に戻ったことだろう
あなたなしでも生きていける
そんな強がりは言えはしない
思い切り泣いた
会う日がないままに
時は過ぎていく
別れたのかどうなのか
あなたは何て思っているのだろう
私の言葉を聞かないままで
変われられない私
変われられないあなた
絡み合って崩れて
そのうちに消えていく
そう 私たちの愛の様に
もうあなたは私を探さない
一人で行く道を見かけたから
私はまだあなたを探す
一人で迎える季節が怖いから
たがて日々もたち
秋の虫の鳴き音が響く
その時あなたはどこだろう
私はここにいる
あなたと初めて会った蛍を見に
ありがとうございます。
まだまだ現実は暑いですね!!
ちょっと季節を先取りして書いてみました。
蛍はいいですね。最近見てないなぁ。
一匹の蛍は何を求めているのだろう
一緒に鳴いてくれる仲間だろうか
一票気だけでは少なすぎる
ほら そこに群れがいるのに
入っていけない蛍
寂しすぎる
一生懸命に鳴く
この日を大切にして
仲間の群れに追いついていく
せせらぎの音が冷ややかに心に響く
目の前を飛ぶ一匹の蛍は
休む事無く何かを求め乱舞している
岸辺に座り
手で水をすくう
冷たい感触に頭を上げると
ほたるは既に消え去っていた
水の流れる先に目をやると
二匹のほたるが交わるように舞っていた
流れる水音が
その重なり合う輪の中に消えて行った
秋にはまた違った景色が
そこには現れるのでしょうね