みきみき
- カテゴリ:小説/詩
- 2019/07/29 02:52:42
嘯く風は濁りはしない
嘘だろ?本当なの?
真実なんてどんなんでもいい
言いきっちゃうとかどんだけ自信が在るの?
コンタクトレンズを外したら
世界が 上書きされたようで
空中落下に似てるのかな
なんだか 不安になる
逆さまになってるから
見下ろすだけで
縁くだりも無い だけど
信じたくなるんだ
唱えてよ 願ってよ 勤しんで欲しいから
漕ぎ続けたままの太陽と動き出す雲の後を追いかけて
飛び魚のようにその場からジャンプして
狙うのさ 欲しいから 望んでるから
得たいから
僕らは粗末な舟の上で佇み
見上げる
逆さまになった世界を
眩く瞬く太陽を見降ろし
其れでも
飛び魚がジャンプするたびに
少しずつ傾いて正常になろうとする
世界に 応援したくなっちゃうんだ
何時か刻と針が混ざり合い
此の世界が正常に戻るように