いだてん~東京オリムピック噺~ 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2019/06/17 16:58:30
いだてん~東京オリムピック噺~ 第22回「大地」
NHK 日曜夜8時~
▼勝負
今回は、前半は前回の続きで、村田冨江ら竹早の生徒たちが、四三の退職に反対し、
教室に立て篭もった事件の顛末が、後半は関東大震災が描かれました。
立て篭もり事件の顛末は実に爽快でしたね。
どんなに鍛えても女は男にはかなわないと言う冨江の父・大作に、
それならお嬢さんと勝負してくださいとシマが提案します。
大作も走ることにかけては少し自信があるようですが、所詮は戯れ程度。
毎日体を鍛えている冨江の敵ではありません。
しかもその勝負に、四三の首まで賭けていたため、四三は退職を免れますw
こう来たか、と唸る結末でしたね。
冨江の父が現れる前に、四三が食べ物で立て篭もった生徒たちを釣ろうとし、
それにひっかかりそうになったのも面白かったですねw
▼関東大震災
後半、というか中盤からはずっと関東大震災について描かれました。
今のところ浅草の凌雲閣にいたシマ以外は、生存が確認されています。
四三は嘉納と一緒に、建設中の競技場のど真ん中、
地割れさえしなけりゃここほど安全なところはないような場所にいたため無事。
しかし本当にこの2人はいい友達ですよね。
もっと年齢が近ければ本当に親友になっていたかもしれません。
酷いのは孝蔵とりんの夫婦。
地震が一段落して、孝蔵は東京中の酒が地面に飲まれてしまうと、酒屋に駆け込み、
店に残っていた酒樽の酒を浴びるほど飲み、酒瓶を抱えてへべれけになって帰ります。
そこでりんから、身ごもったと聞かされ、さすがにショックを受けたようです。
その後ボロボロになり電気も通っていない家で、りんと2人、何となく仲良くなったようですがw
一方行方不明のシマは、もう絶望的。
浅草名物の12階建ての凌雲閣の下におり、
8階からぽっきり折れた凌雲閣の下敷きになってしまったようです。
明治23年に竣工したと言いますから、建築基準などないような時代だったのでしょう。
日本古来の仏塔は、地震にも耐えるしなやかさを持っていると言いますが、
西洋文化の見よう見まねで作られた建築では、大地震はまったくの想定外だったのでしょうね。
後にシマの孫にあたると分かったごりんも、大震災で祖母が被災したと言ってましたから、
シマの死は確定のようです。
ごりんがシマの孫であることについてネットで、驚愕の真実とか言ってましたけど、
前からごりんは既存の登場人物の血統であることをにおわせていたので、そんな意外ではないです。
ひょっとしたら四三の孫かも?と思ってましたが、さすがに違ったようですw
というか、シマもごりんも実在の人物かどうかも分かりませんし、調べる気もないですw
ちなみにシマの夫・増野を演じているのは柄本佑ですが、彼の実弟の時生も
孝蔵とそこそこ仲がよかった落語家の万朝を演じており、珍しく兄弟共演したことになりますね。
顔は全然合わせてないですけどね。
▼種まく人
次回で金栗四三が主人公の前半が終了となります。
サブタイはミレーの有名な絵画でしょう。
ゴッホも同じような絵を描いていますが、彼には他にも有名な絵画がたくさんあるし、
ミレーの絵は岩波書店のシンボルとしても使われているので、
種まく人と言えばミレーの絵を思い浮かべる人が多いのではないかと思います。
すでに現役を引退し、今は指導者になっている四三、関東大震災という難事を経て、
どのようなラストになるのか、そしてどのように後半に続けてくれるのかが楽しみです。
これはひょっとしてワンチャンあるかも!?
外れると悲しいのであまり期待せずに見ましょう。
誰かの回想シーンなのかも?
関東大震災で、シマちゃんが・・・悲しいです。
そうですね、次回のラストとバトンタッチがどうなるのか楽しみです^^