砂時計
- カテゴリ:小説/詩
- 2019/06/03 09:54:59
雨がさらさらと落ちてくる
まるで砂時計の砂のように
そのうちに肩も髪もしっぽりと濡れて
傘もささずにあなたを探す
でもあなたはここにはいない
寒さを避けるようにして
コーヒーショップに逃れこむ
窓際の席に座ると
あなたと過ごした最後の時間が浮かんでくる
そう 別れの会話が聞こえる
あなたも私も何も言えなかった
いつの間にかこんなことになって
どちらかが悪いわけじゃない
時の流れがピリオドを打っただけ
あなたの胸にも 私の胸にも
愛していた
愛されていると思っていた
言わなくても分かと思っていた
でもそうじゃない
言葉にしないとするりと抜ける
拾い損ねたのね あなたの愛を
私も捧げることができなかった
もういい
一つ悲しみを摘んで
一つ大人になった
どこへ歩いて行こう
今の私にはどこも見えないけど
あなたの影にはついてはいけないけど
やり直せないと知ってるから
愛をポケットに入れたままで
やりきれない愛が
さらさらと落ちていく
すくいとめようとしても
指の間から抜けていく
素敵な歌ですね。
ガラスの中を落ちていく・・・
「大橋純子」さんの「砂時計」って曲があるけど
なかなかいい感じです