小説『服従』
- カテゴリ:小説/詩
- 2019/05/04 18:31:21
ミシェル・ウエルベック 著
『服従』を読みました。
『服従』を読みました。
少し硬めの内容の物語が読みたくなり
いくつかの海外文学の批評サイトで
おすすめ本として掲載されていたので
読みはじめたのだけれど
「少し背伸びしすぎたかなぁ・・」と
少し後悔したのでした。
いくつかの海外文学の批評サイトで
おすすめ本として掲載されていたので
読みはじめたのだけれど
「少し背伸びしすぎたかなぁ・・」と
少し後悔したのでした。
フランスの大統領選挙で
イスラム穏健派の候補が当選し
それを機に職を退いた大学教授の男性が
刻々と変化する情勢と
イスラム穏健派の候補が当選し
それを機に職を退いた大学教授の男性が
刻々と変化する情勢と
自己の内面とに向きあいつつ
煩悶の日々をおくるという話で。
煩悶の日々をおくるという話で。
フランスの国内政争とか
欧州と中東との経済利権とか
キリスト教とイスラム教とユダヤ教とのパワーバランスとかが
大いに語られていて
スムーズに読み進めるためには
そのような知識がある程度必要なわけで
そのような知識が不足している私は
スムーズに読み進めることができず
欧州と中東との経済利権とか
キリスト教とイスラム教とユダヤ教とのパワーバランスとかが
大いに語られていて
スムーズに読み進めるためには
そのような知識がある程度必要なわけで
そのような知識が不足している私は
スムーズに読み進めることができず
煩悶したのでした。
主人公が今後の人生設計において
欲望をとるか清貧をとるかで
心が揺れ動くのだけれど
女性関係の内容とか
行為の際どい表現とかを読むかぎり
そもそも本書は男性向けの小説だという
欲望をとるか清貧をとるかで
心が揺れ動くのだけれど
女性関係の内容とか
行為の際どい表現とかを読むかぎり
そもそも本書は男性向けの小説だという
印象を持ちました。
物語自体も
男性特有の目線で展開し
「さんざん悩んでおいて・・結局、そこなの!????」という
印象を持ちました。
「さんざん悩んでおいて・・結局、そこなの!????」という
印象を持ちました。
私も以前、メタファー系の小説を読んで意味がわからず、とにかく書かれたときの時事や歴史などを調べまくり、ようやく表面的な物語の裏に込められた作者の真意に気が付いて、まさに『ヘウレーカ!』となった思い出が。依頼、読み方のコツがわかり、新しい扉が開いて読書の面白さが倍増したのです。そんな経験から差し出がましいコメントをしてしまって……気を悪くなさらないでくださいねm(_ _)m
「さんざん悩んでおいて・・結局、そこなの!????」という
印象を持ちました。―
わざと、です。ジェンダー問題をはじめ、日々のニュース(国際情勢、政治など)をよくチェックしていると、この本のみならず、殆どの小説や映画がそれらのメタファーであることがわかって、もっと楽しめると思います。一般人に『わからない』『つまらない』と評されている作品は、大抵、そのような巧みな”メタファー”で書かれていることが多いですね。また、海外作品では、宗教的な”記号” も知っておくと、小説や映画を隅々まで堪能できます。
フランス作家と聞くとモーパッサンとビクトル・ユーゴーぐらいしか知らない私。(開き直り)
お話しを聞くと精神的恥部をあぶりだすようなモーパッサンみたいな感じでしょうか。
フランスは今、黄色いベスト運動で荒れてますし。
国家的には日本の数十年先の世界なんでございましょう。
ネットで陰謀論とか読むと、世界の構造は変わりつつあるとか。
すごく硬めだったのですね^^;
これが映画だったら、おもしろく見られたかもしれませんよね。
あまり背景知識がなくても楽しめるように作ってくれると思うし(笑)
私もこの手のものはなかなか進まないかも。時事ネタはさっぱりですw