Nicotto Town



空が落ちるから傘をさす


今日はゴールデンウィークで、
家族で那須高原に出かけました。

お父さんとお母さんは、せわしなく出かけ
途中立ち寄ったサービスエリアで朝食をとって
しばらく車を走らせ8時47分、
助手席のお母さんは早速車酔いで不機嫌になり
お父さんが気を利かせて窓を開けると、
「花粉が酷い」となお不機嫌になり「まったく、
そういうことが分かっていないんだから」と言ったきり
しばらく黙って、すると
さすがにお父さんも不機嫌になり、
私は毎度こういうことを繰り返すならなんでわざわざどこかに出かけよう
なんていうんだろう、
そもそも夫婦っていうのは喧嘩して不愉快になるために結婚するんだろうか
私だったら絶対こんな空気をしょい込むために結婚なんてしないけれど
と思いながら、どんどん気持ち悪く沈んでいく心を抱え、
仕方ないから空を眺めていました。
そもそも、那須高原に何があるんだろう、そもそもあと何十年もすれば
人はみんな死んじゃうのに、なんで旅行なんか行くんだろう、
何のために。
私はそういうことがいつも少しもわからないですが、わからないことを
わかってもらえないことだけはもちろん十分に知っているのでとりあえず
黙っていました。

そうして思いました。
私にはきっと未来なんてなくて
大人になる前に、きっと時が止まるか、あるいは死んでしまうに違いない
だってそれほど未来は想像できないものだから


そんな予想は外れて、私は今まっとうな大人にはなりましたが
相変わらず、数十年後に死ぬのに何で働いて食べて生きるのだろう
生きるのはとても怖いなあと、思って連休を過ごしています。




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