国家諜報局777号「朝釣りは、楽しいか」
- カテゴリ:自作小説
- 2019/02/01 19:49:43
さて、ホテルの一夜から、少し過ぎ、「速水」はホテルのレストランで朝食を取っている、献立は、「イングリッシュ ブレックファスト」(イングリッシュ ブレックファースト)とは、コンチネンタルブレックファスト(コールドミールにパン類、ジュース、コーヒーなどを組み合わせたもの)に、卵料理やソーセージ、ハム、ベーコンなど、ベーコンなど火を通した温かいメニュー(ホットミール)が加わったものです。を食べている、そして新聞を読んでいる、目を通すのは・経済欄だ、傍目から見ると、いかにも、イギリスのビジネスマンに見える、そこにホテルのボーイが来る
「ボーイ」「速水様、お迎えの車がまいりました」と声を掛ける
「速水」「うん、わかった、これを取っておいてくれ」食事の払いと、チップをわたす
深々とお辞儀をするボーイ、そして、速水は歩いて表の車に向かう、そこには「竹中」が車を止めて待っている
「竹中」「旦那様、お迎えにまいりました、どうぞ、お車に」
なかに乗り込む「速水」「会社に向かってくれ」というと、車は会社に向かう
「速水」「ふ、疲れた、ホテルだと、お偉いさんに見えるようにしておかんとなあ」
「竹中」「ああ、気持ちもわかるよ、昨日ラルゴの尾行は途中でいなくなったよ、で、この次の変装はどうする、またあの、女性づれかい」
「速水」「ああ、そうする、そのほうが、目立たない、変装は、クルーピアだ、それから、この14年式を、そっちにやるよ」
「竹中」「ありがとう、予備の部品と弾があると助かる、ルーレットの係だな、メスジャケットを用意しておかんとな、あっそうだ、キユーの爺さんが来てるからな」、そのまま、車は会社につく、中に二人は入る
さて、ここは格納庫、翼を折りたたむように、改造されたピアッジョ P.136(Piaggio P.166)が止められている、
「キュー」「朝帰りだな、猛、待ちかねたぞ」
「今野」「なんとか、物になりそうだ、俺の腕なら飛ばせるぜ
「速水」「そうだな、朝まで、頑張らされたよ、そういえば、我が愛しの小さな鳥は、ご機嫌はどうかな」
「キユー」「あー言えばこう言う、猛」
「速水」「キュー、そうだ、朝釣りに行くといいな、もしかしたら、ロシア印のでっかい、クジラが釣れるかもしれないぜ、用意してあるのかい」と冗談を言う
一方「竹中」と「新妻」は採寸をしながら、竹中に合うサイズのメスジヤケットを縫製している 続く