れおる
- カテゴリ：小説/詩
- 2019/01/22 00:51:33
ちょっと大人の味がした
ほろ苦く手さ､なのに甘いの
小さな頃を思い出している
認めて貰いたくて
其のカップに手を伸ばして
口にした後
苦い顔で嫌々してたら
大好きな人に
思いっきり笑われた
子供だって
痛い気持ち判るよ
でも早く大人にならないと
消えちゃうと思ったの
小さな胸に
悲しい棘が刺さり
今も抜ける事無くそのままで
時を隔て 少女と成り得た時
あの人はやっぱり 遠い人になった
幼い恋の欠片は
今も 此処にある
律儀な私を 束縛し続けている
大人になっても 苦いものは苦手
チョコキャラメルを口にする
舌で転がしながら
此の苦さはあの時の幼子の
唯一の勇気だったんだ
そう 気づけたから 今の私がいる
風の便りにも 聞く事の無い
初恋のほろ苦さが
- 愛しい -
そんな感じですよね。舌は味覚だけではなく(ΦωΦ)ふふふ・・・・なのです