砥石について
- カテゴリ:日記
- 2018/12/30 22:06:15
クリスマスに書いた日記の砥石について
質問がきたんで
ちょいと個人的にはなりますが
この日記にてご返答させていただきます
まずですね
包丁にも種類があるように
砥石にも種類があるのは当然なんですが
「何の包丁で何を切るのか」
によって使う砥石ってのもだいたい決まってきます
また包丁の材質も何を使ってるのか
これが一番大事なんですが
値段はピンキリだと想うんですが
自分がお答えできるのは鋼の包丁です
一般的には白鋼って呼ばれてるものですね
過去一度だけステン包丁を研ごうとしたこたあるんですが
あまりの硬さと砥石の相性の悪さに
「こりゃダメだ」ってなったことがあります
とにかくステン合金はアカンです
店の人がセラミックシャープナーで
ゴリゴリと修復不能まで使いあげたものがあって
それを修正しようとしたが
挫折しましたwwwwww
他にもいろいろ材質がありますが
一般的には砥石で研ぐって言ったら
鋼であることが前提です
あとは包丁の種類ですが
菜切り・出刃・柳刃・刺身・牛刀(3徳)・中華・ペティ等分かれますが
それぞれの包丁でもやはり使う人の用途
「何を切るか」によっても若干使う石を変えたりします
概ねのところ研ぎ方はさして変わらないのですが
「どこまでの切れ味を求めるのか」
と
「どれだけの刃先の耐久性を求めるのか」
この二つの要素のうちどっちをとるのか
これによっても付けるエッヂの角度と
砥石の荒さを変えていきます
自分はイタリアンで毎日牛刀を研いでいたんで
和食なのど割烹や懐石で使うような
本焼きの包丁は使ったことないんですが
「刃を付ける」って作業は一通りやってました
次に「何を切るか」についてなんですが
一般家庭で使う食材なら
1000~1200で十分です
あとは普通の飲食店で使う包丁でも
1200~3000で余裕で足ります
ぶっちゃけ3000で仕上げても
切れ味がデリケートな分手入れに手間がかかりすぎて
効率が悪かったりもするので
やはり使う人の使用頻度と
求める切れ味の妥協点が上手くつりあうのを
探しながらみんな使う石を決めます
じゃあ6000~8000ってどんな石なのよ?
ってなるんですが
前に包丁専門店で聞いたことがありまして
「フグ刺しでも切る人じゃなきゃ使わんよ」
的なニュアンスで言われました
つまりは6000クラスになると
本職のスシ職人なんかが
仕上げ用に使うくらいで
10000~12000ってのも実際売ってますが
俺から言わしたら未知の領域です
「一体何を切ろうとしてるの?」
的な感覚です
おそらく宮大工が使うカンナとか
そこらへんの刃物用なんだろうか?
だからなのですが
自分は1200でも十分な仕上げになると思ってます
一般的な「切れる」「切れない」の判断は
個人的な主観によってわかれるのですが
だいたいのとろこ
「トマトがストレスなくスパスパ切れる」
これかなと思ってます
トマト以上に切れ味がはっきりとわかる食材はありません
まあ、考え方が洋食寄りなんで
和食には和食の基準ってのがあるかもしれませんが
概ねのところそれだけの切れ味があれば
ほとんどの料理はこなせるはずです
もちろん包丁を使う人の腕も伴っての話ですが
イタリアンやってたときは
ニンニク1個を5秒で20~30枚にスライスしてました
それだけの腕を要する作業ですら
1200の仕上げで十分足りる切れ味なのです
ちゃんとした研ぎ方で刃をつけてれば
ピーマンだろうがニンニクだろうが
ストレスなくスパスパとスライスできます
個人的に3000を使ったこともあるのですが
切れ味は1200よりも確かになめらかになります
大根の桂剥きとかも繊維をつぶすことなく
薄くスラスラと剥けるレベルです
「でもまぁ、ぶっちゃけそこまでの切れ味必要ないわ」
って感想でした
そしてこっからが本題です
6000~8000を使うのなら
「6000の刃を付けられる腕があるか」ってことです
800~1000程度で粗研ぎ
3000ぐらいで仕上げの前段階のエッヂをきちんとそろえる(中研ぎ)
この【中研ぎ】でブレることなくきちんと
仕上げに持っていける一定の角度で研ぐことができるか
この土台作りがちゃんとできる腕がないと
仕上げの6000~8000の刃を
きちんと付けるけとはできないと思います
そのぐらい難しいのですよコレは
おそらく最低3年以上は刃物と砥石を扱ったことのある
人じゃないと無理かな・・・・・・と
正直俺でも8000の刃を付けろといわれたら
ちゃんとできる自信がないwwwwwww
なので個人的な経験と感想から言えるとすれば
とりあえず3000使ってみて
それを使いこなしてなお
切れ味に不満を感じたら6000に挑戦してみては?
って思います
あ、ギャグの下ネタも一切ない
真面目な日記になってしまった
前の日記とのギャップが・・・・・・
高価な砥石も熟練の腕がないと宝の持ち腐れになってしまうのね。
私は安い砥石でずっと研ぎ続けているよ(*^-^*)家庭用の包丁を。
実は10代後半の頃からお料理を任されていたから自分で包丁をシュワン、シュワン研いできたのだけど、もう自己流なので人にはあまり見せられない。数年前にやっとネットで正しい研ぎ方を知りました~(; ・`д・´)
お兄ちゃんの包丁使いは凄い腕前だから包丁もそれにふさわしい切れ味が出るといいね♪
研ぐの頑張ってね^^
私も研ぐの大好き。ヤンデレのたしなみ。
キレ味よくスラスラ言えますよ!
えっ!? そういう話じゃないんですかぁーーー!?
まるっとしているので、滑って指切りそうです。
かっこいいですねえ
ユーチューブの砥ぎ職人の技をみて「欲しい~」とおもったお品でした。
熟れ過ぎてぐちゃぐちゃになる一歩手前のトマトがきれいにスライスできる程度の
切れ味が欲しかったので6000か8000ぐらいのでないと無理かなと思いお問い合わせさせていただきました。研ぎたいと思った包丁は全部で4本ありまして
本割込と書いてある境秀吉、境竜神の三徳(買った値段が3000円前後だったのでそんなにいい質ではないかもです)
濃州正宗 www.satake-cutlery.com/catalog/single/PW_single.pdf の菜切
関孫六 www.kai-group.com/products/special/hocho/products/seki/akane/ のぺティ
です。鋼入りの合金?みたいな材質ですがよくわからないです。
色々教えてくださってありがとうございました。
トマトってテレビでもよく切ってますね!
にんにく切るスピードがすごいです^^
イタリアンのひとだったなんて
ステキ♥(。Ő ω Ő。)かっこい~!