聖家族像
- カテゴリ:コーデ広場
- 2018/12/20 06:37:57
今から君を迎えに行きたい
日本では、クリスマスの時期に教会を訪れないと見る事ができないですが、欧米では家庭でも飾るんだそうです。
聖家族とは、ヨセフ、マリア、そして揺りかごがわりの飼い葉桶に寝かされた赤子(イエス)を指します。
イエスが生まれたのは厩とされていて、この聖家族を取り囲むように驢馬や羊が配されていたりもします。
馬はあんまりいた記憶がないので、厩といっても、実は家畜小屋ではないかな、と私は思います。
驢馬は、ヨセフがベツレヘムへ行くため、身重のマリアを乗せるために連れてきたものです。
羊は、イエスの誕生を羊飼いたちが集まってきて祝ったとされていること、そしてイエスの代名詞が神の子羊である事も関係しているのだと思います。
もともとユダヤ人は(旧約聖書によると)羊の遊牧をしていた人たちなのです。
羊の他に山羊とかも飼っていたようですが、メインは羊!
お嫁さんをもらう時の結納品なども羊の群、お金持ちの金持ち具合も羊の群の大きさで表されていました。
しばしばたとえ話として、群から迷い出てしまった子羊という表現が用いられます。
羊の群そのものより、迷い出てしまった一頭の子羊を優先して探す、という意味合いです。
これって遊牧の民ではない日本人にはちょっと共感しづらいたとえですね。
でも真意は「出来の悪い子ほど可愛い」ということです。
他方、山羊はちょっと可愛そうな役回りです。
民の冒した罪を山羊に背負わせ、この山羊を生贄にしたり、追い出したりするのです。
……山羊には罪はないんですけどね。
山羊と悪魔のつながりもここのあたりに由来します。
そして、プロテスタントの聖職者を「牧師」というのは、人を羊の群に見立てての話なんですよ~。
但しカトリックの場合は神父と言います。神の代理として、人々の「父」であるという事です。