【DH】 アルシア 6 またはエピローグ 迷子
- カテゴリ:自作小説
- 2018/12/15 19:08:46
もぐもぐ……
街灯ひとつない平晏の深夜、月明かりが注ぐのみ。
そんな深い闇のなか、和衷はアルシアと自分のために用意した料理にフォークを突き刺していた。
もぐもぐもぐ……
口を動かしながら一応周囲を伺うと、小鬼らしきものが目の端を掠めて行く。
生まれたばかりか、たいした力を持っているとは思えない妖の去り行く方向を見るともなしに眺め、
あんなものがいるのか、と心の中で思いつつ、
もぐもぐもぐもぐ……
和衷は、咀嚼を続けながら闇に目をこらす。
空気が動いのに気づき、腰の片刃剣に手をかけ、最小の軌跡をたどって刃を繰り出した。
何かを掠めた、わずかな手応えは伝わってきたが、ただ、それだけだ。
和衷は手にしていた皿を静かに地面に置き、前かがみのまま、闇に突進する。
刹那、静寂が破られ、大鬼が壁のように和衷の前に立ちはだかった。
和衷は着地の衝撃をそのまま受け、その反動を半ば強引に右によせ、足裏を跳ね上げる。
瞬間、消えたように見えた和衷に大鬼の目が彷徨う。
その隙をついて、和衷は大鬼の右横からその首めがけて片刃剣を全身を使って振り抜いた。
刃が届いたのは、首のおよそ半分ほどであったが、血しぶきを上げて大鬼は動かなくなり、
そのまま前のめりに倒れていった。
(やれやれ、無駄にエネルギーを消費させられたな)
和衷は小柄ながら、もしくは小柄であるせいか、極めて燃費の悪い妖であった。
戦うたびに、人間ではあり得ないほどのエネルギーを消費する。
故に、和衷が消費する食料は、膨大であった。
(どこかで食べ物を調達せねばいかんが、ここはいつじゃろな)
ただ歩いているだけで、自分の意志とは関係なく、時間・空間を超えて思いもよらぬ所に迷い込む、
そんな特殊癖を持つ和衷にとって正直、場所など大した問題ではなかった。
ただ食料が潤沢であるか、味付けに必要な香辛料がどれだけ用意されているかといった観点から
時代というのは極めて重要であった。
(あまり古い時代ではないと良いが……)
そんなことを考えながら和衷は、迷い込む前に持っていた、二つめの皿に手を伸ばした。
もぐもぐもぐもぐもぐ……
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ARCHMASTER 2018下半期企画 Dark Hero サイト
https://jackthenikotto.wixsite.com/dark-hero
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(*´-ω-`)・・・
私~今回ヤンデレを書きたいと思ったんですよーーー。
セレスを、イイ感じでヤンデレにしたかったのに~~~ (っω`-。)
書けませんでしたーっ。ってかヤンデレの行動が想像できなかったーーー。
そのうち再度チャレンジしたいと思います (ヤンデレw
https://jackthenikotto.wixsite.com/dark-hero/blank-12
ユベールページへは、キャラクター紹介のページのアルシアをクリックして移動できるようにした
意見や要望があったら掲示板に書き込みよろしく♪
。。。食べ歩きをしている内に迷い込んだのか!
ってゆーのが カワイイー(≧∇≦)
和衷はそうやって迷子になって
平晏にまで行っちゃうんですねー(o´艸`)プ
ヤンデレ書いて~
和さんの感覚って私にはないものだから
いちいち新鮮で驚くー(〃ノωノ)キャーッ
和さんの描くヤンデレが見てみたい~o(^-^)o ワクワクッ
燃費のワルイ妖、きっとチカラが爆発的なんだろうなー
ハーレーとかみたいな(≧▽≦)
ヤンデレ!
5を拝読してセレスはちょっと影のあるめっさイケメンだろうなと想像したので
ぜひ!ヤンデレ読ませてください^^
楽しみにしてます♪
美味しい食べ物のある時代でありますように。
平安時代かー。貴族ならいろんなご馳走食べてそうだけどね。
こうやって平安に行っちゃったんだねww
食べ物求めて歩いてるうちに時代も空間も飛び越えてところに
行っちゃうので、戻るのは大変そうだww
何年も帰ってこなさそうな気もするね。
セレスの話、難しいけど入れたい。
私はユベールの話を今日、明日で2個書く予定。
それで一応終わりかな。