悪魔なので邪神を育てる事にした 45話
- カテゴリ:自作小説
- 2018/12/10 19:52:04
~ 最終話そして誰も読まない ~
「「ディーアズを~♪ 巡るなら~♪ 流行りの遊びもしやしゃんせ♪ 貴族! 貧民! 大革命!」」
「フヒヒ♪ また我の勝ちじゃ」
「もぅ、邪神様強過ぎですぅ~♡」
『何やってるんだ邪神様は・・・』
そう、今ディーアズワールドで大人気の邪神様が伝えた異世界の遊び、野球拳である。
ただディーアズワールドには野球が無いため、少しアレンジされて色々混ざっておかしくなっているが、やってる事は同じだ。
基本は男女でジャンケンし、負けた方が服を脱ぐものだが、邪神様は服を着ていないので触手をポトリと落としていく。
勿論遊びが終われば、触手は元に戻りぺたりとくっ付く。
時々触手の数が多かったり少なかったりするのは、相手の着ている服の枚数に合わせる為だ。
「それにしても邪神様の触手って不思議ね~」
「そうね! 先が丸まった触手なのに、ジャンケンできるんですもの」
ドラ〇もん並みの変形具合である。
そんな事が原因の一端として、ディーアズワールドの元居た神々は大変な事になって居た。
今までディーアズワールドで生まれた魂は、全て「強欲と堕落の女神」の餌とする為、異世界から取り込んだ魂以外に夜の営みをさせても不満しか残らない様コントロールされていた。
その為男は快楽を得ることなくみこすり半で強制的に排出されるように呪いが掛けられ、不要に性欲も溜まらないようにされており、女性の方も同じで女神から与えられる神秘として選ばれし者と言う以外は、決して心が満たされるものでは無かったのだ。
その「強欲と怠惰の女神」の呪いが一気に解け、水を含んだスポンジの様にアレして、覚えたての中学生の様に、その貯め込んでいた魂の輪廻によって、人口爆発を起こしているのである。
元々魂が一定数あったのに、更に異次元からの大量の魂がディーアズワールドで解放されているのだ。
幸い食料はバアルから技術移転を受け、現在は何とかなって居るが、いつまで持つかわからない。
しかし人々は今まで知らなかった性の喜びを、まるで思春期の男の子の様にむさぼってしまい、止まる事を知らない。
さらに邪神様が、次から次へとろくなことを教えまくる。
野球拳程度なら、他の神も見逃そう。
だが「ピー」に留まらず、「ピーー」とか「ピーピーピー」等、他にも口で言えないような、もう見過ごせないレベルで変態紳士邪神様は無茶をしていた。
「「「「「どうか出てって下さい」」」」」
ディーアズワールドの神々はバアルに五体投地の礼で頼み込んだ。
強欲と堕落の女神の呪いで帰れないと思っていたバアルは、既に邪神様の呪いは解けていると他の神から聞かされると、一気にブチ切れて邪神様の頭をグーで殴る。
それは"ガンジーが助走つけて殴るレベル"と言う位凄い怒りようであった。
こうして一旦は元の人間界に戻り、会社の社長に戻り何食わぬ顔で仕事をするふりをしていたが、実は自分の冒険談を同人誌にしようと漫画にしていただけだった。
『これは絶対売れるのじゃ!』
その欲望丸出しの見切り発車で、なんと結構な厚みのある自費出版の同人誌を、フルカラー印刷で3万部も刷ってしまった。
意気揚々とコミケに殴り込む邪神様。
しかし周りの反応は冷たい。
何分邪神様は、めちゃ絵が下手だったのだ。
しかもやたらと長い話の上、大して面白くない。
表現が下手糞で、知らない知り合いの結婚式のビデオを見せられるより苦痛。
たまに好奇心で買ってくれる者も居たが、翌日には可燃ごみに捨てられている状況だ。
邪神様の心は折れてしまった。
バアルにしても人間界を征服すると言う望みはすでに消えていた事もあり、邪神様がこれ以上無茶苦茶しないかそちらの方が心配で、魔界の神殿の奥深くに元の様に引き篭もって貰い、たまにAmaz〇nで買い物をしてもらった方が良いと考えるようになって居た。
こうして邪神様を元の神殿に連れて帰る。
3万部も刷った同人誌は、流石に神殿の倉庫でも邪魔だと言う事で、2万9千部は再生紙のリサイクル業者に持ち込まれ、ズタズタに裁断されて無くなった。
残り1000部弱のうち500部は、神都立図書館などに寄付されたが、誰も読まないので密かに処分されて行った。
そして残り500部弱は、神殿の倉庫に保管され永久封印、二度と持ち出す事が出来ないよう念入りに圧縮され、非公開物質に。
最後の3冊だけが「邪神様永久保存用」「自分で見る用」「布教用」とされたが、全く誰も読む事が無い。
邪神様以外は。
こうしてバアルと邪神様の冒険記録は、歴史の中に消えていく。
作者以外誰一人面白いと思わないから・・・
その本のタイトルは「悪魔なので邪神を育ててみる事にした」だったと言う。
- 完結 -
すみません <(_ _)>
本当に荒いんですよ。
理由は簡単。
最初に設定した世界観がでかくて、全然書ききれない。
シナリオが途中で歪む。
一応終了まで持っていける設定なんですが、エピソードは思いつき。
つまり、最初のシナリオにエピソードを付けて物語を作っているわけで、これを見直ししないとあら過ぎるんです。
見直ししていれば、もう少し読みやすくなるんですが、書き込みも増えます。
途中で次のページに飛ばないといけないくらいの文字数になったりすることも・・・
結局中途半端で話を終えてますよね。
特にわかりやすいのが、幽霊と女スパイ。
あれかなり話が膨らむ予定だったんです。
本当に対決させたかった・・・ Orz
他にも異世界編では、邪神様の活躍が全くできませんでした。
異世界だから滅茶苦茶魔法とか使いたかったんですけども、入れると最低でも1つの話に1頁増える事になり、15話単位で書く予定だったものが、とてつもなく長い話になりかねません。
45話でも長いのに、これより話数が増えたらだれも読まないでしょうね。
もう少しシンプルな設定にすればよかった・・・
ヤツフサは邪神様ではありませんよ ヽ(゚ω゚=)
ヤツフサを操って書かせたのが邪神様なのです (。-`ω-)
ちなみに操られた理由は、コミケで邪神様の本を買って、1回読んで捨てたからです。
可燃ごみで捨てました。
邪神様の絵のレベルは「三峯徹」と同じ位です。
この人は、大体どのエロマンガ雑誌の読者投稿欄にも出しているツワモノです。
https://matome.naver.jp/odai/2137415637359007301
凄い枚数を投稿しているんだと思いますが、何処の雑誌にも1枚くらい混ざっています。
逆に言うと、この人に投稿してもらえない雑誌は売れないってレベル。
邪神様は残念ながら非公認ファンクラブは出来ませんでしたが、意欲は買ってあげたいですね。
ちゃんと地道な下積みをしていれば、コミケでもマニア向けの伝説の絵師として売れたかもしれません。
「死霊の盆踊り」とか「悪魔の毒毒モンスター」なんてのを見たがる人もいるくらいですから。
イラストも見たかったなぁ、どれだけ下手か確認したかったww