悪魔なので邪神を育てる事にした 38話
- カテゴリ:自作小説
- 2018/12/04 19:40:33
~ 城の地下 ~
「城の地下ですか?」
女神祭の準備に追われる中、バアルは大臣を捕まえて聞いてみる。
「城には地下は無いのです。 以前建物が立っていた所らしいですからね、こんな大きな城を立てて崩れるといけないと言う事で、徹底的に埋められたと聞いておりますが」
「王様だけが知っている秘密の逃げ道とかも無いのですか?」
「う~ん、聞いたことありません。 もし仮にそれがあったとして王以外知らなければ、家臣がそこまでの通路の確保とかも出来ないでしょうし、王の部屋には後付けで万が一の時の為の通路がございますから、地下は通っていないのです」
「なるほど、ありがとうございます」
「いえいえ、聖なる勇者様にお声を掛けて頂くだけでもありがたき幸せでございます」
『邪神様はこの城の地下にあると言っていたが、そのモノリスは埋まっているかもしれないと言う事か』
だとすれば大規模な掘削作業が必要になる。
そんな事をすれば何処で見ているかわからない女神に見つからないはずがない。
何かしらの妨害は受けるに違いない。
全ての国民が「勝った勝ったお国が勝った」と洗脳されているのであればなおさらだ。
邪神様に報告して、対策を練りなおそう。
「何しとるんじゃ?」
「げっ! 邪神様!!」
「げっ、とはなんじゃ。 失礼な奴じゃのう。 ぷんぷん」
声に出して『ぷんぷん』と言っている時は、邪神様が怒っていない証拠である。
「それとなく調べているのですが、城に地下への入り口が見当たりません。 大臣やメイドにも聞きましたが、全く知らないとの事」
「そりゃそうじゃ。 隠したいんじゃから入り口なんぞ作らんぞよ」
「入り口が無い! もう既に地中に埋まって掘り起こすしかないと言う事ですか?」
「んにゃ、地下には遺跡が残ってちゃんと空洞を保っておる。 出入り口が無いだけじゃな」
「魔法で掘りましょうか? 場内の者にも気づかれてしまうでしょうが」
「その必要はない、付いてまいれ」
そう言うと邪神様はふよふよと浮きながら場内を移動していく。
付いた先はトイレであった。
「邪神様、トイレですか?」
正直 邪神様がトイレに入ったところを見たことが無い。
どれだけ食べても出る事が無いのだ。
依然不思議に思って聞いたことが有るが、取り込んだ食べ物は魔力に変換されてしまい、電磁力が力の源である邪神様には不要なため、地下にその魔力を放出しているとの事。 それ故神殿の近くには魔力溜りが存在し、いつでも高品質の魔石が取れているのだと言う。
『もしかしたら異世界だから、魔力をトイレで出すのだろうか?』
「ほれ、付いてこんかい」
「えっ? トイレの個室ですよ? 邪神様、私はその、そう言う趣味は、その・・・ 妻もおりますし・・・」
「何を勘違いしておる。 地下への入り口じゃ。 地下」
「ああ、なるほど、下水道んら行けるのですね(恥)」
「いや、行けぬぞよ。 普通に下水処理されておる」
そう言うと邪神様はトイレの入り口に『故障中』の看板を付ける。
「さて、行くかの」
「よくわかりませんが、お供します」
こうしてトイレの個室に入る邪神様とバアル。
王城のトイレだけあり、個室もそれなりに広い。
4畳半くらいありそうだ。
「うんしょ」
そう言うと邪神様が何処からともなく黄緑色の土管を切った様なものを取り出した。
それをトイレの床に立てると。
「ここから入るのじゃ、しかしその前に専用スーツを着なければならん」
と言って赤い服と緑色服を出した。
邪神様は直ぐにずんぐりむっくりの髭親父に変身し、赤いスーツを着る。
バアルはもう一着ある緑のスーツを着た。
それから邪神様は筒の上に立つ。
ジョンジョンジョン と言う音と共に中に入っていく邪神様。
バアルもそれに続いたのだった。
辿り着いた場所は、焼きレンガで作られたダンジョンの様な場所。
所々に落とし穴があり、間欠泉の様にマグマが噴出していたり、きのこの魔物や亀型の魔物、人食い植物や歩いてくる爆弾などに襲われた。
魔物を魔法「ファイヤーボール」で倒したり、踏み倒したりしながら策に進む。
途中、水没した箇所があり、邪神様によく似たイカに襲われることもあったが、倒すと邪神様が嫌な顔をするので何とかよけながら進んだりもした。
こうしてとうとうモノリスの入って居るとされる建物に到着したのだが、邪神様が「ここからが難しいのじゃ」と目を光らす。
なんでも建物の手前にある旗の付いたポールの一番上にジャンプして、旗を掴むようにして着地しないと、モノリスは手に入らないらしい。
しかもチャンスは1度きり。
その先に黒いモノリスがあると言う。
だが、バアルは空を飛べるので楽勝でモノリスを手に入れる事が出来てしまった。
邪神様は何故かガッカリした顔をしている。
「うんしょ、うんしょ」
邪神様が大きなモノリスを体のどこかにしまっている。
体長30センチ程しかないのに、2メートルものモノリスを何処に居れているのか本当に謎が尽きない。
こうして最初の神器を手に入れたのだった。
ブラザーズではないのです ヽ(゚ω゚=)
だって邪神様の兄弟は別にいるのですからw
最初は邪神様の兄弟も出そうかと思っていましたが、話が面倒臭くなるので却下しました。
同様に悪魔47人全部出すのも諦めました。
その為バアルの嫁すら活躍していませんwww
ちなみにあの赤と緑のやつら、タイトル画面で「Brothers」って書かれてなくて「BROS」と書かれてます。 簡単に言うと「ブラザーズ」では無くて「ブロス」ですwww
まりおじゃないんです。 ヽ(゚ω゚=)<赤い邪神なのです(通常の3倍:レベル12)
ピーチ姫じゃなくてピエールスィク姫なのです。
まだ未公開ですが、41話「ピエールスィク姫救出」で真相が判明します。
色々混ざっているのです (*´ω`*)<ゲームネタばかりだけど、一部カリオスト〇の城有り
姫君の名前と言いwww
マリオじゃないんです ヽ(゚ω゚=)
姫を助ける時に名前が出ますよ (*´ω`*)
そう言えば昔、台湾製のファミコンゲームで「マリオファイター」ってのがありました。
ストリートファイター2と同じゲーム何ですけど、キャラクターが
「リュウ」「ケン」「マリオ」って感じになってました。 (*´ω`*)
マリオがプレーンバスター使うとか、凄いゲームでしたwww