Nicotto Town


ヤツフサの妄想


悪魔なので邪神を育てる事にした 37話

~ 女神の封印 ~




早速バアルはこの世界の古代の神々を調べ始めた。

だがいきなりつまずく事になる。

女神の徹底的な封印により、一切の文献、記憶を持った人が全くないのた。

夜も更け、バアルはため息をつきながら話す。

「邪神様、これは難航しそうです。 遺跡一つ見つける事が出来ないのです」

「そうじゃろうのぅ。 じゃが手がないことは無い。 完全に破壊と言っても遺跡後は残る事も多い。 破壊され砂に埋もれた神殿の土台後、地下に隠し女神の目をそらして封印を掛けた古文書。 地下ゆえに女神の目すら深い所までは届かぬようじゃ」

「しかしそれは、私達も同じなのでは?」

「そんな事はないのじゃ」


お花衛星資源探知モード!


ピカッ、と星が強く輝き星の重力が増し、そして新たに邪神様の頭に新たなお花が咲く。

以前の花を「ヒナギク」とするなら、今回は「パンジー」の様な大きな花ピラと葉っぱだ。

衛星を花のレーダーに例えるなら、パッシブレーダー。

今回邪神様の頭に生えたのはアクティブ式フェーズドアレイレーダーだ。

イージス艦に近いと言える。

そしてお花衛星の葉っぱソーラーパネルで充電した高圧電気を使い、超音波やニュートリノ、ダークマターを使ったレーダーで、ディーアズワールドの地下にある物質の解析を始め、一瞬ディーアズワールドの重力が増したような感じが起こり、その後すぐに邪神島が『うんうん』とうなずく。

「一瞬重力が強くなったような気がしましたが、あれは邪神様がやったのですか?」

「うむ、ニュートリノを電波の代わりに使ったのでのぅ、物質を通過する時に重力が増してしもうた。 後で重力の神に怒られるかの。 ほっほっほ」

「邪神様と同じ緒元の神ですか・・・」

「まぁ、あ奴は人間の思いでアンバランスになっておるので、色々大変なようじゃ。 直ぐに我に突っかかって来る事もないじゃろう」

「人間の思いで緒元の神がバランスを崩しているのですか?」

「うむ、人間は『反重力』があると信じておる者が多いのじゃ。 その為緒元の力の重力が、人間の思いで曲がりかかっておるのでな、ちゃんとした力にしないと宇宙が崩壊するので、かなり苦労しておる」

「人間の思いって恐ろしいのですね・・・」

「うむ、思い込み程恐ろしいものは無いわい」



こうして邪神様は一瞬でディーアズワールドの地下どころか星の中心部から裏側まで調べ上げた。

ちなみにこの時点で邪神様に掛けられた封印はとれてしまっているのだが、バアルには言わない。

言えば「すぐに帰りましょう」と言うに決まっているからだ。

邪神様はこの世界をもう少し楽しみたかったのである。

「ふおっふおっふぉっ、見つけたぞい。 まずはこのダレイク国の中心にある王城の地下。 そして東隣の国の神殿の地下。 更に西隣にあるこの世界で一番大きな山の山頂から2000メートル付近じゃの。 山は山脈となっておる故、頂上から攻めた方が良いじゃろう。 そして最後のキーは、我を抱っこしておったこの国の王女、名前は何と言ったのぅ・・・ ピエールスィク(ロシア語で桃)姫じゃ」

「この国の姫が鍵となって居るのですか!」

「うむ。 三つの遺跡や封印されし書物は、駄女神でも何とも出来ない領域じゃったのじゃろう、壊せる部分を壊して上に城や神殿、山を作ったのじゃな。 そしてその封印が解け、女神が気が付かない時の為にピエールスィク姫に再結界をさせる為の封印儀式を施しておる」

「ではピエールスィク姫を助け出し・・・」

「いや、姫は最後じゃ。 まずは2つの遺跡にあるモノリスと、それを発動させる魔法陣の描かれた古文書の入手が先じゃ」

「しかしそれでは、直ぐに封印されてしまうのでは?」

「心配ない、手に入れてしまえば我のバリアで何とかなるのじゃ」

バアルは先にピエールスィク姫を助け、再封印を出来なくした方が良いと思ったが、邪神様は色々と言い訳しているが、実は3つの神器を手に入れ封印できないとなれば、女神が保身のためにピエールスィク姫をさらう事が予想され、それを助けに行くのを想像してワクワクしているだけだった。

「それではまず、この王城の地下から探しましょう」

「うむ、そうするかの」

こうして3つの神器、2つのモノリスと1冊の魔術書を探すクエストが始まったのだ。

アバター
2018/12/26 23:35
>ゆにこ様
RPGの様な話ですよねwww
けど一応ラノベなんです (^ω^;)

バアルをもっとカッコよくしたいんですが、語彙が足りないんです (´;ω;`)
もっと沢山の表現方法を知って居ればなぁって思いますよ・・・
アバター
2018/12/26 23:19
RPGぽくなってきましたね(*´∇`*)
バアル頑張れw



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